マーベル編集長「コミックばかり読むのではなく、現実世界から引き出して」アーティスト志願者に助言
ポップカルチャーの祭典「東京コミコン2024」が、今年も12月6日〜8日の3日間にわたって開催された。最終日となる8日(日)には、マーベル・コミック編集長C.B.セブルスキーを迎えたマーベル・ギャザリング・ステージが開催。イベント内でセブルスキーは、「マーベル・コミックスのアーティストを志望する人に向けて、子どものうちにしておくべきことは?」との質問に答える一幕があった。
セブルスキーは、「マーベルのコミックがたくさんの若いアーティストに刺激を与えていることを嬉しく思います」と答えてから、「アドバイスをするとしたら、コミックばかり読んでいてはダメですよということ」と説く。
「良いアーティストになるためには、現実世界から引き出すものも必要です。映画を観たり、ドキュメンタリーを観たり、美術館に行ったり、解剖学を勉強したり。現実世界で見たものを、コミックに落とし込むのです。それが、若く優秀なコミック・アーティストになるための秘訣です。」
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セブルスキーは2017年よりマーベル・コミックス編集長に就任。数多くのコミックを手掛けながら、ファンとの交流も気さくに行っている。日本通でもあり、ステージでは好きな日本語の漫画として「新谷かおる先生の『エリア88』、大友克洋の『AKIRA』。『スラムダンク』井上先生、もちろん『ドラゴンボール』鳥山明、残念ながら逝去されました。JUMP作品が好きで、それから、柴門ふみ『あすなろ白書』『東京ラブストーリー』」と次々と挙げ、「たくさんの日本の漫画に影響を受けています」と語った。