大道小学校が創立80周年 学区内でポイントラリー
市立大道小学校=金沢区大道=は今年度で創立80周年を迎えた。昨年11月30日には学区を回るポイントラリーと記念式典を実施。ポイントラリーでは、児童たちが学区内の町内会館等を巡り、地域住民が用意したさまざまなゲームを楽しんだ。
大道小学校は、太平洋戦争中の1944年、地域の児童増加に対応するため、他校の校舎を移築し「大道国民学校」として開校した。終戦を迎え、47年に現在の「横浜市立大道小学校」へ名前が改められた。現在は地域との連携を深め、「ふるさと大道村」プロジェクトなど、昔ながらの大道の姿を校内に再現する取り組みなどを実施している。
縦割りで地域回る
ポイントラリーでは、学区内5つの町内会とふるさと大道村によって用意された6つのポイントを、全校児童345人が学年が混ざった縦割りグループごとに回った。
西大道町内会は町内会館でクイズや昔あそび、大道町内会は町内会館でナンプレや言葉の並び替え、川町内会は諏訪神社で宝探し、三艘町内会は六浦白梅公園で輪投げ、東川町内会は町内会館で的当てゲーム、ふるさと大道村は校内のとんぼ池でクイズを用意。各町内会・ふるさと大道村のメンバーがそれぞれゲームの企画・準備をし、子どもたちを迎えた。児童たちはそれぞれのポイントでミニゲームを楽しみ、スタンプを集めた。
低学年の児童が道を逸れたときに、高学年の児童が手をつなぐなど、学年を超えて協力し合っていた。普段から通学時に危険箇所に立つ地域の「見守り隊」の人々が、ポイントラリーでもいたるところで児童の安全を見守っていた。
記念式典も
ラリー終了後、児童たちは縦割りクラスのまま式典に参加。式典では、地域住民の協力を得て作成された、ドローンで大道小を映した動画や、同校の80年間の振り返り動画の鑑賞、縦割りクラスで作成した大きな画用紙に描かれたバースデーケーキのお披露目、「大道っ子マーチ」の斉唱などが行われた。
同校の加藤和之校長は「こんなに素直で優しい子たちはいない。大道っ子らしく自然体で、大人を信じられる子に育ってほしい」と話した。
地域の人々から
式典を終えた後、お手玉3つと竹とんぼ、紙とんぼがプレゼントされた。これらの昔のおもちゃは、地域住民の有志たちが児童のために一つ一つ手作りで作成したもの。約25人が1カ月間かけて作成し、全児童・教員に配られた。作成されたお手玉の個数は約1200もの数に上った。