【川崎市麻生区】新百合ヶ丘駅北口 一般車乗降場 新たに整備 供用開始 渋滞緩和へ
新百合ヶ丘駅北口周辺の交通渋滞を緩和するため、市は麻生区役所前に一般車の乗降専用スペースを整備し、10月1日から供用を開始した。今年2月に、対向車線側にある新百合トウェンティワンビルの前に整備し、供用開始した乗降場に続く取り組み。
新たな乗降場は、麻生区役所と同ビルの間を通る区画街路10号線の区役所側に整備された。車道を2・5m拡幅し、2〜3台程度の車両が進入して一時的に乗降できる延長約18mのスペースを設けた。歩道の植栽を切り詰めることで、幅員約2mの歩行路を確保した。
同駅周辺では人口増加に伴い駅利用者が増えるとともに一般車の交通量が多くなり、北口駅前広場内の混雑や周辺道路の渋滞が課題となっている。市は、今年3月に策定した新百合ヶ丘駅周辺地区まちづくり方針で駅周辺の交通環境の改善と交通結節機能の強化を目指すとしている。一方、実現には時間を要するため、短期的な取り組みを並行して進めており、第一手として2月に同ビル側へ延長約30mの乗降場を先行整備していた。
2つの乗降場を設けることで市は、駅に向かう一般車の分散化を図るとともに、駅前広場内はタクシーなどの公共性の高い車両や高齢者・障害者などを優先し、利用スペースの役割分担を図りたい考えだ。
1つ目の乗降場を整備した後、駅前広場や現地などで市が実施したアンケート調査では197件の回答があり、3割超が「使いやすい」と答えたという。一方、「待合スペースが暗い」などの意見もあったことから、市は今年度中に照明を設置する予定。新設の乗降場についてもアンケート調査の実施を準備中だ。担当者は「引き続き利用者の声を聞きながら、できることを反映させていきたい」と話す。
(問)市地域整備推進課【電話】044・200・3011