巨人移籍なら球界全体を巻き込んだ捕手大シャッフル発生!?ソフトバンク残留か注目集まる甲斐拓也の去就の行方とは!?
甲斐拓也の去就に注目集まる
今年4月に国内FA権を取得し、昨オフに球団から提示された複数年契約を断り、推定年俸2億1000万円で単年契約を結んでいた甲斐拓也が、今オフにFA権利を行使する可能性があり、去就に注目が集まっている。
甲斐拓也はこれまでベストナイン3回、ゴールデングラブ賞6回を誇るパ・リーグを代表する捕手であり、今シーズンは成績も昨シーズンよりアップている。昨季は打率.202だったが、今季は.256、本塁打数は10本から5本と半減したものの、27打点から44打点、出塁率も昨季.269から.317と軒並み数字を上げており、残留となれば、球団からは好条件が提示されるだろう。
それでも、甲斐拓也がFA権行使を熟考しているのは、出場機会は減少が多く影響している。甲斐拓也は昨季の139試合から、今季は119試合と20試合も出場数が減った。これは球団が甲斐拓也の後釜作りのため、様々な捕手に経験を積ませているからだ。
特に今季終盤は打撃に定評がある谷川原健太が、4試合10打席ながら打率.444とアピールし、首脳陣も今後は谷川原健太を含め、甲斐拓也以外の捕手陣の出番を増やす方針を練っており、来シーズンはさらに出場機会が減る可能性があるのだ。
そんな中、甲斐拓也がFA権を行使した場合、獲得に乗り出す可能性が高いのが巨人だ。阿部慎之助監督が就任した今年は4年ぶりのリーグ優勝を飾ったがCSファイナルステージでDeNAベイスターズに敗れ、日本シリーズ進出とはならなかった。来季もリーグ連覇を狙うにはプラスアルファの戦力補強必要で、補強するならば捕手が挙げられるだろう。今年は岸田行倫がチーム最多の72試合先発でマスクをかぶり、小林誠司が36試合、大城卓三が34試合だったが、巨人の正捕手として、絶対的な存在にはなれなかった。
もし、仮に甲斐拓也がFA権を行使し、移籍したん場合、ソフトバンクは以前から高く評価していた大城卓三の獲得に動く可能性があり、実質巨人とのトレードという形になる可能性がある。
試合に出場できる捕手は1枠しかないため、正捕手が他球団から移籍してくると、他の捕手が新天地に移るケースは珍しくなく、阪神タイガースを38年ぶりの日本一に導いた坂本誠志郎、中日ドラゴンズの木下拓哉が国内FA権を取得しており、甲斐拓也が一人移籍すると、球界全体を巻き込んだ「捕手大シャッフル」が起きる可能性もある。
出場機会減でも高待遇のソフトバンクホークスに残留するのか、出場機会を求めて他球団へ移籍するのか甲斐拓也の決断に注目が集まっている。