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コミュニティバス「森の里ぐるっと」 厚木市の支援で運行移管 新車両も導入〈厚木市・愛川町・清川村〉

タウンニュース

新車両は乗客定員8人に増

これまで地域住民でつくる法人が独自で運営を担ってきた乗合交通「森の里ぐるっと」が、4月から厚木市の全面的な支援により、新組織のもと運行することになった。4月6日には森の里公民館で改めて運行開始式が行われ、新車両もお披露目された。

「森の里ぐるっと」は、無料で乗れる地域の足として一般社団法人厚木ぐるっとが2010年10月に運行をスタートした。開始から3年間は市と市民が協働して地域課題の解決に取り組む事業に採択され、市の支援を受けて運行。13年度からは市の草刈りなどの事業を請け負い運行費用を賄って継続してきた。また、住民主体の運行方式は全国的にも珍しく、地方から見学が訪れるなど注目されてきた。

同法人によると、長年運行を継続する中で、近年車両の不具合や車内の狭さ、乗り心地の悪さなどの問題が指摘されるようになり、新たな車両への乗り換えを検討。資金の目途がついたため、ここで購入を考えていたという。

一方で、荻野地区のコミュニティー交通「ココモ」の例もあることから、昨年関係者らが同市に支援を要望していた。その結果、今月から同法人や森の里自治会による「森の里ぐるっと運行協議会」を作り、市の支援を受けることになった。

同法人では、「これまで通り法人独自で運営し、住民から要望の多いルート増や深夜便の運行などに対応していこうと思っていたが、市から支援を受けることで費用面だけでなく、これまで以上にたくさんの地域関係者が関わるようになるため将来的なことを考えた」と話す。

新たに組織された森の里ぐるっと運行協議会の神保忠男会長は、「地域に愛される交通手段としての利便性向上、地域の活性化、福祉向上、安心安全な生活確保、防災防犯に強いまちづくりなどに寄与したい。利用者の声に耳を傾けていきたい」と話した。

この日お披露目された新車両は、乗客定員が5人から8人に増えたほか、サイドステップを装備しより快適に乗車できるようになっている。

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