【GABAN公式】予約が取れない「ビリヤニ大澤」監修レシピのビリヤニを作ってみたら、思わぬ困難が…! そしてわかった店のすごさ
カレーブームを経て、現在はビリヤニブームが到来している。
数年前からセブンイレブンのカレーフェスにビリヤニが登場してから、一気に浸透して、今ではビリヤニ専門店も増えている。
カレーともチャーハンともピラフとも違う、インド発のスパイシーな米料理のビリヤニ。家で作れたらいいな……と思ってレシピを検索していたら、スパイスでおなじみ、GABANの公式サイトに名店「ビリヤニ大澤」が監修したレシピが掲載されているではないか!
・GABAN公式のビリヤニレシピ
「ビリヤニ大澤」は、東京・神田にある完全予約制でメニューはビリヤニのみという超硬派な店。私も行ったことがあるけど、美味しかったので作ってみることにしたのだが……。
たくさんスパイスが必要なイメージがあったのだが、レシピを見ると、思ったより材料は少ない。詳しい分量や作り方はGABAN公式サイトを見てほしいのだが
・鶏もも肉
・バスマティライス
・ヨーグルト
・トマト水煮缶
・にんにく
・しょうが
・レモン果汁
・鶏がらスープの素
・食塩
・GABAN ガラムマサラ〈パウダー〉
・GABAN カイエンペパー〈パウダー〉
・GABAN クミン〈ホール〉
・GABAN スペアミント
ってな感じで、使うスパイスは4種類のみ。これなら自宅でも作れそうな気がする。
・材料集めで予想外の困難
入手が難しそうなのはインドの細長いお米「バスマティライス」くらいだろうなと思って材料の買い出しに行った。
都内の大きめのスーパーに行ったところ「バスマティライス」は意外にもあっさり見つかった!
しかもこの店は「バスマティライス」を2種類も置いていた。今回必要な量ピッタリの150g入りの方を選んだのだが……のちに、この判断がミスだったことが発覚する。
ちなみにバスマティライスやタイのジャスミンライスは、スーパーのお米コーナーじゃなくてエスニック食材コーナーに置いてあることが多い。あとは安定のカルディ。
そして肝心のスパイス。「ガラムマサラ〈パウダー〉」、「カイエンペパー〈パウダー〉」、「クミン〈ホール〉」の3つはすぐに見つかった。
だがしかし、乾燥させた「スペアミント」が置いていない。
まあ、この辺りはスーパーがたくさんあるし、すぐ見つかるだろうと思って翌日に持ち越したのだが……。
5軒以上まわっても「スペアミント」が見つからない。
レシピでは「スペアミント」を大量に使うので省略できないのだが、スーパーを何軒も回ってようやく見つかったのは「ペパーミント」。同じミントでも「ペパーミント」は香りが微妙に違うのだが、妥協することにした。
まさか「バスマティライス」よりも「スペアミント」の入手が難しいとは……。
・作っていく!
スーパーを何軒もまわって疲労困憊なのだが、材料が揃ったのでレッツクッキング。
各種スパイスや調味料、ヨーグルト、トマト缶を混ぜたマリネ液に鶏もも肉を漬け込んで……
30分ほど冷蔵庫に入れて味を染み込ませる。
レシピだとバスマティライスは30分ほど浸水させたあとに5分茹でて使うと書いてある。ところが私が買ったバスマティライスは生米ではなくパックご飯だった!
袋入りだし、パッケージの表には何も書いてないから気づかなかった……。この時点では「レンチンするだけでいいから楽だな」と思ったのだが……。
肉を漬け込んでいる間にカイエンペッパー、クミン、ガラムマサラと油をフライパンで炒めてスパイスの香りを出す。
そこに、マリネ液から出した鶏もも肉をしっかり焼いて……
残ったマリネ液も合わせて炒めたあと、スペアミントを大量にふりかける!
その上に温めたバスマティライスを投入し……
フライパンに蓋をして、さらにアルミホイルでフライパンを包んで弱火でしばらく加熱したらできあがり! アルミホイルをめちゃくちゃ使うので気をつけましょう。
・美味しい! だけど……
出来上がったビリヤニはスパイスの香りが漂っていてめちゃくちゃ本格的で美味しそう!
すげ〜〜〜〜! 自宅でチキンビリヤニができちゃったよ〜!
実際食べてみると、めちゃくちゃスパイシーで旨みが深い本格的な味! ミントのスーッとした香りもそこまで強くなくて、不思議な感じ。
スパイス4種類で作ったとは思えないほどの味わいぶかさ。カイエンペッパーがきいててかなり辛味が強め!
しかし、美味しいんだけど、公式サイトに載ってた写真よりも米の量が少なくて味付けが濃いなあ……。
私はここでやっとパックご飯の罠に気づいた。パックご飯150g(茶碗1膳分)は生米150g(1合)から炊いた量より圧倒的に少ないのだ。
想定よりも米の量が少なくなってしまったので、私は仕方なく家にあった日本米のパックご飯を混ぜたのだった……。わざわざバスマティライスを買った意味とは。
・輸入食材の難しさ
出来上がったビリヤニはめちゃくちゃ美味しいし、作ろうと思えば日本の家庭でも本格的なビリヤニは作れる。
だけど、こうした海外の料理は作り方以上にちゃんと材料を揃えることの難しさを実感したのだった。
まさか、あのバスマティライスが調理済みのパックご飯だとは気づかなかったし、瓶入りのスペアミントが入手困難とは思わなかった。
お店で出される料理は、こうした「材料集めの大変さ」なども乗り越えているのだ。実際に作ってみて、お店の苦労がよくわかった気がする……!
一度も食べたことがないまま作るのはややハードルが高いと思うので、最初はぜひお店にビリヤニを食べに行ってみてくださいませ……!
参考リンク:GABAN、ビリヤニ大澤
執筆:御花畑マリコ
Photo:RocketNews24.