10回目の結婚記念日を迎えて思い出した、私が41歳で結婚することを的中させた原宿の路上占い師のこと
私事(佐藤)で恐縮だが、2025年6月9日は10回目の結婚記念日だった。互いに音楽が好きでとくにロックを聞くから、この日なら忘れないだろうということで、6月9日(ロック)を選んだのである。
10回目の記念日を迎えて、ふと思い出した。それはまだ妻と出会う前、東京・原宿の路上占い師に自分の婚期について占ってもらったことがあった。36歳当時の私は、多少なりとも結婚願望を抱いていた。できれば30代のうちに結婚したいと考えていたが、占い師は「結婚は41歳頃になる」と告げた。
現在51歳の私が10回目の結婚記念日を迎えている、つまり10年前は41歳だ。そう、彼の占いはピタリと当たり、2015年6月9日に妻と役所に行った。
・原宿の路上占い師
2010年6月、私は当時発売を控えた「iPhone4」を購入するために、ソフトバンク表参道に3泊4日の行列を敢行していた。妻と出会うのは東日本大震災後なので、この1年後だ。
初めてのiPhone行列で勝手がわからずに、かなり大変な思いをした。2008年発売の「iPhone3G」発売時に彗星のごとくあらわれた「ビッグウェーブさん」ことブッチさんによって行列が認識されはじめたものの、当時はまだiPhone行列ということが今ほど浸透していなかった。
現場で配信サービス「Ustream」(現在は終了)を使って夜通し生配信をやる猛者までいた時代だ。私はそこでただただ座っているだけの4日間を過ごし、結局自分の不手際でiPhone4を買うことができなかったわけだが……。
そのとき、あまりにもヒマだったので、路上で占いをしている男性に、自分の婚期をみてもらった。
詳しい内容は忘れてしまったのだが、結婚は41歳頃になると言われたことは鮮明に覚えている。なぜなら、36歳の私は少しでも早く結婚したかったからだ。それがあと5年先になると言われて「30代は無理なのか、この先5年もその願いは実らないというのか……」とショックを受けた。だから「41歳」という数字だけはよく覚えている。
翌年妻と出会い、いろいろ事情が重なって出会って半年で同棲するようになり、さらにいろいろあって現在の住まいに引っ越すタイミングで籍を入れた。2011年に出会ってから4年の間に事情が重なり、2015年6月、私が41歳のときにようやく落ち着いたのである。
あれから10年の間に何度も原宿に足を運んでいるけど、あの占い師の方に会えていない。努めて探そうとはしているわけではなく、さらに言えば名前すら聞いた記憶がない。それでは探すことすらできないのだけど、もしも再び出会えたらお礼を言いたい。あなたの占い通りに、良い人にめぐり会えましたと。
普段から頻繁に占いを受ける方ではない。年始におみくじを引く程度で、その内容も話半分程度でしか受け取らないが、婚期が的中してからは、割と前向きに捉えるようになっている。とくに望みや迷いはないけど、あの方にもし会えたら、今一度占ってもらい、私の未来を見通して欲しい。
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24