新大学、新図書館、いずれも全体会審査へ、四日市市議会の予算常任委員会全体会
三重県四日市市議会の予算常任委員会全体会が3月10日あり、各常任委員会での分科会報告に対する質疑が行われた。この日は総務分科会で扱われたJR四日市駅前に開設する新大学と、市役所北に候補地を確保しようとしている新図書館についての質問や意見が集中し、あらためて市側に資料の提出を求め、付帯、修正を視野に入れた全体会審査を後日開くことが提案された。
新大学に関しては、「大学設置調査検討事業費」に対し、市の基本計画策定が2025年度にずれ込んだこと、それに伴い、三重大学の四日市への進出の正式決定が延期されたことの背景の説明を求める質問などがあった。新図書館については、「新図書館等拠点施設整備事業費」に対し、建設用地として確保しようとしている区画についての購入などの見通しや、まちづくりとの関連性など幅広く質問があった。
これらを踏まえ、全体会審査では、大学については、JR四日市駅から港地区へ架ける自由通路を含む事業費や完成時期などについて、図書館についても最新の整備費の見積もりや、エリアプラットフォームの位置づけ、駐車場のあり方、新大学も含め財源の考え方について市側に求める声があった。
これらの資料を求めたうえで、全体会審査は12日に開催される見通しだが、11日には教育民生、産業生活、都市・環境の3分科会の報告に対する質疑が予定されており、審議状況によっては遅れる可能性も皆無ではない。