犬が『突然死』する飼い主の絶対NG行為5選 原因となる危険行動や見直すべき生活環境まで
犬が『突然死』する飼い主の絶対NG行為5選
ある調査によると、毎年犬の死亡原因として最も多いのは『がん』、次いで『心臓病』『腎不全』と続きます。犬の死亡原因10位以内には、なんと『突然死』が入っていることをご存知ですか。
犬の突然死はさまざまな原因がありますが、中には飼い主の行動が原因となって突然死につながるケースもあります。ここでは犬が突然死する可能性のある飼い主の絶対NG行為を見ていきましょう。
1.薬品などの有害なものを手の届く場所に放置する
飼い主が使ったものをそのまま放置することで、犬が置かれているものに興味を示して怪我をしてしまう事例は多数報告されています。
その中でも、人間の医薬品などをそのまま放置していたために、犬が摂取してしまい、突然死に繋がってしまう事例もあるというから恐ろしいです。薬品はもちろん、そのほかの刃物などの危険物も手の届く場所に放置しないよう注意してください。
2.飼い主の食べ残しを置きっぱなしにしておく
飼い主が食べ残したものをテーブルの上に置きっぱなしにしていると、興味を示す犬は多くいます。いつもは我慢できている犬も、飼い主の目を盗んで衝動的に口にしてしまう…というケースは少なくありません。
人間が食べるものの中には、犬にとって有毒な食材も多く含まれています。摂取量によっては、中毒死を引き起こす危険性もあるので、絶対に置きっぱなしにしないよう注意しましょう。
3.ノーリードで散歩する
最近はあまり見かけませんが、リードを装着させずに犬を散歩させている飼い主を見かけたことがあります。普段おとなしい犬でも刺激を受けて興奮してしまうと、途端に走り出して脱走する事態に陥る危険を懸念してください。
ノーリードだけでなく、伸縮リードを伸ばし切っていたり、リードを握らず手首にかけているだけの状態で散歩する行為も危険です。
走り出した先に車が走ってきた場合、衝突してショック死や失血死などの突然死に至るリスクが非常に高いのでやめましょう。
4.必要な予防接種や予防薬投与を怠る
犬は毎年、指定された予防接種が義務付けられています。それに加えてフィラリア予防薬やマダニの駆虫薬を投与することも各自治体、あるいは動物病院からお知らせが届いているはずです。
これらの必要な予防処置を怠っていると、感染症などによって突然死してしまう危険性があります。特に蚊によって媒介されるフィラリアは、媒介元が蚊ということもあり、予防していなければ非常に危険です。必ず予防薬や予防接種を受けさせましょう。
5.ご飯を食べさせた直後に運動させる
意外と知らずにやりがちな行為に、ご飯を食べさせた直後に激しい運動をする行為が該当します。胃に大量の摂取物が入っている状態で運動してしまうと、胃捻転や胃拡張など、短時間で死に至る危険な症状を招くリスクが高まるので要注意です。
大型犬が発症しやすいと言われていますが、中型犬や小型犬でも発症する可能性はあります。食後の散歩は、必ず食べてから1時間以上は置いてから連れていきましょう。
犬の怪我や突然死につながる生活環境も見直して
飼い主の行動だけでなく、愛犬が怪我や突然死につながりやすい生活環境も見直す必要があります。
✔部屋が散らかっている
✔毎日床を掃除機がけしない
✔配線機器などが剥き出しのまま置かれている
✔犬に有毒な観葉植物が置かれている
✔室温や湿度が適切に維持されていない
✔キッチンなど危ない場所へ自由に行き来できる
✔高さのある家具へ昇り降りさせている
以上のような環境は怪我や思わぬ突然死につながるリスクが高まります。愛犬を守るためにも、常に部屋はきれいに整理整頓し、愛犬に危険が及ぶ状況は早急に改善しましょう。
まとめ
いかがでしたか。犬が突然死する原因は、見逃されていた病気だけでなく、飼い主の行動や生活習慣、あるいは生活環境にあることも多いです。今回紹介した行動は見直し、愛犬の命を守るために安全な行動や生活習慣を心がけましょう。
(獣医師監修:寺脇寛子)