中2階のある平屋で、子どもも大人もワクワクするお家に!?ポイントをご紹介
ワンフロアで掃除がしやすく家族とのコミュニケーションもとれる平屋建て。階段がないため小さな子どもから高齢の方まで、幅広い年代の方が安心して暮らせることで人気になっています。 今回紹介するのは、そんな平屋に中2階が付いた住宅。大人も子どももワクワクできる、遊び心あふれる平屋をご紹介します。今回紹介する動画はコチラ
1.安心して楽しめる中2階とは
家づくりの段階で、夫婦やおじいちゃん・おばあちゃん世代は平屋にしたい一方、子どもは高いところが好き、階段が欲しい!と意見が分かれることも。そんな時は中2階を作ることで、子どもも大人も安心して楽しめる空間になります。 中2階とは、同じ階層の中に作る高さの違う空間のこと。この家では、リビングに小さな階段を5段ほど設置して作っています。中2階のメリットとは、大きく分けて収納スペースが増えることと、一つの部屋の中でも過ごし方を変えられることの2点。それでは詳しく紹介していきます。
蔵収納で効率よく収納スペースを確保
中2階を作ることで、その下のスペースを蔵収納として使うことができ、効率よく収納スペースを確保できます。また、床に近い位置に収納できる蔵収納のメリットは、何といっても水平収納ができること。広く用いられる屋根裏の空間を活用した小屋裏収納は、上から荷物を取り出すため負担が大きく、なかなか使わないという意見もあります。しかし中2階を活かした蔵収納であれば、そのまま床に水平に収納できるため、重い荷物も楽に出し入れすることができるのです。 まるで秘密基地のような蔵収納の空間にワクワクする子どもは多いはず。そういった面でも子どもが喜ぶ空間に仕上がるのではないでしょうか。
思い思いの過ごし方ができる
この家ではリビングに中2階を設置しています。家族みんなが集まるリビングは、空間が一つしかないためどうしても過ごし方が制限されがち。中2階を取り入れることによって、子どもは中2階で遊び、夫婦は子どもを眺めながらリビングで仕事をしたりテレビを見るなど、思い思いに過ごすことができるのです。
中2階の使い方は無限大!
中2階の使い方もさまざま。子どもが小さい時は遊び場にしたり大きくなったら趣味の空間にしたり、ペットを飼い始めたらそこで飼うことだってできるのです。家族の成長に合わせて用途を変えていけるため、使い勝手の良い空間でもあります。
2.キッチンとダイニングを一列にした横導線
カウンターのある対面キッチンも人気ですが、今回の住宅ではキッチンとダイニングを横一列にした横導線を採用。これにはどんなメリットがあるのでしょうか。
家事を楽にする横一列な導線
対面キッチンは家族の顔を見ながら調理できるというメリットもありますが、料理をカウンターに置いて、反対側に回ってダイニングに出す、という動線が面倒という一面も。キッチンとダイニングを横一列にすると、調理後にそのまま横のダイニングに移動して料理を出す、という動線に。反対側に回るという手間が省けるため、家事が楽になります。
3.可愛くスタイリッシュな収納スペース
平屋建ての懸念事項としてよく挙げられるのが、収納スペースがちゃんと確保できるかどうか。2階部分がない分、どうしてもスペースは限られてしまいますよね。ここでは、間取りやデザインを工夫した収納スペースを紹介します。
パントリーはアーチ状にして大人もワクワクする可愛さに
食料の備品などを入れる貯蔵庫としての役割を持つパントリー。キッチン横に設置することで便利に使える収納スペースです。この家ではあえてパントリーに扉を設けず、出入り口をアーチ状にして開放的な空間になっています。 ここで工夫されているポイントは2つ。1つは、パントリーに扉を設けず開放的な造りにしていること。両手がふさがっていても、扉を開けずにそのままパントリーに入れるので便利なのです。 もう1つは、パントリーの壁に淡い緑と白のストライプ柄が描かれた内装材(クロス)を貼っていること。キッチンから見ると、アーチ状にくり抜かれたパントリーの入り口からストライプの模様がのぞき、シンプルすぎず遊び心のあるキッチンに。毎日料理をするのが楽しみになるような、大人もワクワクする空間に仕上がっています。
玄関そばにクローゼットを設置してシューズクロークに
クローゼットは玄関のそばに設置し、シューズクロークとしての役割も果たすよう設計されています。2階建て住宅の場合、クローゼットを玄関のそばに置くと上着などをわざわざ下まで持って下りる必要があるため不便ですが、平屋であればそういった手間がありません。平屋だからこそできる設計で、より機能的な家に仕上がっています。
4.ワザあり!梁(はり)の使い方
梁とは水平方向に力を加えて床や屋根などの荷重を柱に伝える建築材のこと。屋根に取り付けて使用され、地震の横揺れによる影響を抑える重要な建築材です。この家では勾配天井にすることで梁もおしゃれに使い、リビング全体をスタイリッシュな空間に。ここでは、そんな梁の効果的な使い方を紹介します。
勾配天井とは
勾配天井とは、その名の通り斜めに傾斜している天井のこと。部屋を高く広々と見せることができるため、おしゃれな飾り梁を設置することができます。 窓も高い位置に取り付けることができるので、通気性が良くなるだけでなく天窓としての役割も。たくさんの光をリビングに集め、部屋全体が明るい印象になります。
梁にライトをつけておしゃれに
この家では白を基調としたリビングに木材の梁を使用。 梁には向きを変えられるライトも吊るすように等間隔に並べています。このように梁の見せ方ひとつで、ぐっとリビングがスタイリッシュな空間になるのです。
5.親子で仲良くお風呂に
一軒家ではマンションと違ってお風呂のスペースも広く取れるため、ゆったりとお風呂を楽しめる点も魅力ですよね。ここでは子どもと一緒に楽しめる浴槽のポイントを紹介します。
浴槽に椅子を設置
マンションの浴槽では椅子が付いていないものも多く、小さな子どもを入れるには不安な点も。家づくりの段階で浴槽の中に小さな椅子を作るように設計することで、子どもが座って楽しめるお風呂場に早変わり。 大人も安心してお風呂に入らせることができるので、毎日のお風呂がもっと楽しくなります。
6.まとめ
今回は、大人も子どももワクワクする平屋をご紹介しました。中2階を設置することで、高いところが好きな子どもが喜ぶだけでなく収納スペースも新たに生まれます。また2階がないからこそできる収納スペースの作り方など、平屋のデメリットも良さに変える家づくりがされていました。 家族みんなが簡単に集まることができるためコミュニケーションも活発になり、子育ての部分でもメリットの多い平屋住宅。家づくりでのちょっとしたひと工夫で、大人も子どももワクワクする空間を作ってみてはいかがでしょうか。