いつから放置してる?「電気ポット」の内側に“隠れた汚れ”をごっそり落とす掃除術
電気ポットの内側の掃除をしないでいると、沸騰に時間がかかったり、稼働音が大きくなったりすることもあるんだそう。電気ポットの内側の掃除は、こまめに行いましょう。今回は、ライオンケミカル株式会社の方に「電気ポット内側の汚れを掃除する方法」を教えていただきました。
教えてくれたのは……ライオンケミカル株式会社
創業140年以上の技術、豊富なノウハウを活かし、日用品を開発・製造・販売するライオンケミカル株式会社。和歌山県から全国、世界へと販売網を拡大している企業。安全で継続的に信頼できる商品作りを大切にしている。
電気ポットの内側につきやすい汚れとは?
電気ポットの内側には、水あかやサビ、水道水の不純物などの汚れがつきやすくなります。
<以下のポイントをチェックしてみましょう>
・水あか:、水道水に含まれるカルシウムやナトリウムなどのミネラル分が固まったアルカリ性の汚れ。白い塊で、触るとザラザラとした感触がする
・水道水の不純物:茶色の汚れが付着する
・空だきをした場合:空だきの繰り返しで、フッ素被膜が黒く変色する。変色することで、汚れているように見える。
電気ポットの内側を掃除する際は、これらの「汚れの原因」も知っておきましょう。
電気ポットの内側についた汚れを落とす掃除方法
1.クエン酸を使う
電気ポットの内側につく多くの汚れは、アルカリ性。アルカリ性の汚れには酸性を使うと効率よく落とせるので、クエン酸を使いましょう。消臭効果もあるので、アルカリ性の汚れ以外にも、臭いが気になるときにもおすすめです。今回ご紹介をする掃除方法は、2~3L容量分のポットの場合です。
掃除方法(2~3L容量分のポットの場合)
1.ポットが満水になるまで、水を張る。
2.クエン酸(約大さじ4)を入れ、お湯を沸かす。
3.1時間くらい保温した後、お湯を捨てて、よくすすぐ。
<クエン酸を使った掃除の注意点>
・クエン酸洗浄機能がついているポットもあります。その場合は、取扱説明書を参照しましょう。
・電気ポットの内側をスポンジで拭き取る場合は、必ず柔らかいスポンジを使いましょう。ブラシやメラミンスポンジを使用すると、ポットの内部が傷ついてしまう場合もあります。
2.市販のポット洗浄剤の使用
市販のポット洗浄剤はご存じですか? ポット洗浄剤は、ポットの汚れに最適な洗浄成分が含まれている洗剤です。「掃除をしたのに汚れが落ちなかった」となった場合でも、ポット洗浄剤で汚れがきれいに落ちる場合もあります。
電気ポット内側を掃除するときの注意点
電気ポット内側を掃除するときには、以下の4つの理由から、重曹や塩素系漂白剤、酸素系漂白剤の使用ができないので注意が必要です。
1. 重曹の研磨作用でポットの内側のコーティング剤をはがしてしまう可能性がある
2. 水あか(アルカリ性)と重曹(アルカリ性)、それぞれアルカリ性で洗浄効果が期待できない
3. 塩素系漂白剤はステンレスを腐食させる恐れがある
4. 酸素系漂白剤は発泡によって不具合や故障の原因になる
いかがでしたか? 今回は、「電気ポット内側の汚れを掃除する方法」をご紹介しました。汚れに適したクエン酸を使うことで、内側をきれいにできます。電気ポットの内側を清潔に保つためにも、ぜひ参考にしてみてください。
ayako/ライター