ピクニック中にヒョウが襲撃 愚かな行為で頭蓋骨骨折など3人が重軽傷(印)
インド中央部マディヤ・プラデーシュ州のある森の近くで今月20日、ピクニックをしていたグループをヒョウが襲い、3人が重軽傷を負った。ヒョウは、なぜ人間を襲ったのか。襲撃の様子を捉えた動画とともに、インドのニュースメディア『Times of India』などが報じた。
ヒョウに背中を向けて逃げ出すも、1人が転倒したところを襲われた。当時の動画はこちら
20日の夕方、マディヤ・プラデーシュ州シャードル地区の森の近くで、1頭のヒョウがピクニック中のグループを襲う事故が発生した。
現場では当時、50~60人がピクニックを楽しんでおり、茂みにヒョウが潜んでいるのを発見するとちょっとした騒ぎになった。
当時の様子を捉えた約30秒の動画では、ヒョウを見つけたグループがかなり興奮し、ヒョウに向かってなにやら叫んでいるのが分かる。また「ここに来い! ここに来いよ!」を意味する「アジャ、アジャ(Aa jaa aa jaa)」を繰り返す声も聞こえ、ヒョウを挑発していたようだ。
そしてしばらくすると、それまでジッとしていたヒョウが突然、グループに向かって走り出し、カメラの撮影者はパニックに陥った。
襲撃時の映像はかなり乱れているが、少なくとも成人2人がヒョウに背中を向けて逃げ出しているのが見て取れ、そのうちの1人は転倒したところを襲われた。
インドのニュースメディア『Free Press Journal』によると、最初に襲われたのはアカーシュ・クシュワハさん(Akash Kushwaha、23)で、太腿に噛みつかれ、もう一方の脚を引っ掻かれたという。またナンディニ・シンさん(Nandini Singh、25)という女性は最も重傷で、頭蓋骨を骨折したそうだ。さらに、シャードル警察の副警部補ニティン・サムダリヤさん(Nitin Samdariya、35)も重傷で、一部メディアは首もしくは頭を噛まれたと伝えた。
ヒョウはその後、森の中へ姿を消し、3人は病院で治療を受けることになったが、このニュースには「自業自得」「命を奪われた可能性もあったのに、愚か」「野生動物を相手にふざけるのは止めるべき」といった非難の声が多数寄せられた。
なお、インドではヒョウによる事故が度々起きており、昨年5月にはマハーラーシュトラ州で、外で寝ていた犬が襲われていた。
画像は『Free Press Journal 「VIDEO: Leopard Pounces On Group Of Friends Picnicking In MP’s Shahdol; Tears Off Youth’s Thigh Fractures Woman’s Head」』より
(TechinsightJapan編集部 A.C.)