ミズノが従業員持株会を通じて奨励金を支給 期末配当は30円上積みし株主還元を強化
ミズノは2月7日、2025年3月期の第3四半期決算(累計)を発表した。売上高は1753億6400万円(前年同期比4.4%増)、営業利益は160億300万円(同16.5%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は126億900万円(同11.4%増)だった。売上高と各利益が同期間として過去最高を更新した。
地域別での売上高は、欧州以外のすべての地域で増収だった。日本ではバレーボールやラケットスポーツなどが好調で、売上高は前年同期から3.1%増となる1019億7400万円、営業利益は同0.9%増となる79億200万円だった。日本の売上高と営業利益は第3四半期として過去最高を更新した。
米州の売上高は288億6200万円(前年同期比6.7%増)、営業利益は3億3700万円(同11.3%増)、アジア・オセアニアの売上高は247億8900万円(同37.7%増)、営業利益は35億5400万円(同37.7%増)だった。欧州の売上高は197億3800万円(前年同期比1.7%減)と減収ながらも、営業利益は12億1300万円(290.1%増)と大幅な増益だった。
ミズノは同日、2025年3月期の期末配当を従来予想から30円上積みし、1株あたり90円にすると発表している。年間配当は1株150円で前期から30円の増配とし、株主還元を強化する。さらに、ミズノの従業員持株会を通じてインセンティブ制度の導入を決定し、本社もしくは国内子会社から譲渡制限付株式付与のための特別奨励金として、金銭債権を支給するとしている。
ミズノの2025年3月期通期の連結業績予想は、売上高は2500億円(前年比8.8%増)、営業利益は190億円(同10.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は150億円(同4.8%増)としている。