【特集記事】古民家再生シェアスペース「つるのこ」|縁を紡いで進化し続ける魅力のスポット
2023年11月11日にオープンした「つるのこ」。
地域の歴史と文化を色濃く残す酒蔵屋の古民家をリノベーションし、新たなシェアスペースとして生まれ変わりました。
木の温もりを感じる伝統とモダンなライフスタイルが融合した空間。
木工職人の手によって息を吹き返し、訪れる人を温かく迎え入れる場所となっています。
「つるのこ」の名前の由来は「鶴の恩返し」からきています。
日本を代表する民話「鶴の恩返し」を開山縁起として伝承する鶴布山珍蔵寺が隣接している「つるのこ」。
地域の方や利用する方々に“恩返し”できるような場所にしていきたい、という想いを込めて名付けられました。
(古民家再生シェアスペースつるのこ公式HPより)
「つるのこ」の最大の魅力は、変化を楽しみながら常に新しい風を取り込んでいること。
訪れるたびに新たな発見と出会いを提供してくれる、魅力あふれるスペースです。
新しいお店が加わったり、季節ごとに異なるイベントが開催されたりと、何度訪れても飽きることがありません。
それでは、早速「つるのこ」の館内施設をご紹介します。
① 交流ホール
入口から入るとすぐ目の前に広がる交流ホール。
中央のステージを活用して、ハンドパンの演奏会や沖縄舞踊のエイサー公演など、様々なイベントを開催しています。
ステージ奥にあるのは、誰でも自由に弾くことができるアップライトピアノ。
館内には、遊びに来ていた子ども達が奏でる可愛らしいメロディーが響き渡っていました。
実はこちらも、新たに息を吹き返した再生のピアノなんです。
自宅で使われなくなったものを「つるのこ」に運び、今ではたくさんの方に愛されるピアノへと姿を変えました。
② フリースペース
「つるのこ」は、自由に過ごせる広々としたスペースが多いのも魅力のひとつ。
誰もが心地よく、リラックスして過ごせる憩いの場としてフリースペースが提供されています。
このフリースペースにある丸テーブルも、他の宿泊施設で使われなくなったものを再利用したもの。
高橋木工所さんによる再生の技術が随所に施されており、その職人技やアイディアに感銘を受けました。
③ シェアキッチン
用途に合わせて使用できるシンク付きのキッチン。
シェアキッチンのスペースは、イベントの種類に合わせてカスタマイズ可能で、椅子やテーブルも配置できます。
事前予約が必要ですので、詳しくはこちらをご覧ください。
④ 外庭イベントスペース
四季折々の自然を感じられる外庭イベントスペース。
豊かな自然の中でゆったりと過ごせるよう、ベンチやテーブルが配置されており、読書やテイクアウトグルメを楽しむのにおすすめの場所です。
平日には地元の方や学校帰りの子ども達が足を運び、土日には県内外からのお客様で賑わいます。
外庭の一角には「つるのこ」のロゴマークのオブジェが。
フォトスポットとしても一押しの場所です。
ご来館した際には、ぜひこちらで記念写真を撮影してみてくださいね。
当初、コワーキングスペースや公民館のようなコミュニティ施設としての役割を担う予定だった「つるのこ」ですが、様々なご縁が広がり、現在は6つのお店が入っています。(2024年10月現在)
① 茶道CAFE 青海波 (せいかいは)
日本茶の新しい楽しみ方を身近に感じられる「茶道CAFE 青海波」。
訪れたお客様が心穏やかな時間を過ごせますように、との素敵な想いでオープンされたお店です。
上品な雰囲気を漂わせるこちらのカウンターも実は木製。
洗練された空間の中に木のぬくもりが溶け込み、訪れたお客様に心地よさを提供しています。
注文後に店主さんが一品ずつお茶を点ててくださいます。
店主さんの美しい所作を眺めながら、心落ち着くひとときをゆったりと。
この日いただいたのは、あたたかい抹茶ラテ。
最も美味しいタイミングで提供してくださる逸品です。
クリーミーな泡と濃い緑の抹茶が重なるラテは、見た目にも美しい一品。
抹茶のほろ苦さが、ミルクの自然な甘さと相まって、口の中で繊細な味わいを作り出します。
お干菓子は、口当たりの軽やかな琥珀糖と黒糖風味のふやき。
何度訪れても、毎回新しいお菓子との出会いがあるように、いつも心を込めて提供してくださいます。
新商品の日本茶アフォガードの抹茶もいただきました。
濃厚な味わいのバニラアイスと抹茶の苦味の相性は抜群。
まんまるで可愛いパステルカラーのトッピングのサクサク食感が、唯一無二の味わいを引き出します。
イートインだけでなく、テイクアウトメニューも充実しています。
季節限定のドリンクを手に、つるのこのフリースペースでいただくのもよいですね。
訪れるたびに新しい抹茶の魅力を発見できる、心癒されるスポット。
ぜひ足を運んでみてください。
茶道CAFE 青海波
<営業時間>
平日:11:00~17:00
土日祝:10:00~17:00
<定休日>
不定休
② ICHIMARUHACHI. つるのこ店
「ICHIMARUHACHI.つるのこ店」は、隠れ家のようなプライベート空間のネイルサロン。
リラックスした空間で、プロフェッショナルなネイルサービスを楽しめる場所として人気を集めています。
ネイルサロンが初めて、という方でも安心していただける個室空間。
爪の悩みや不安なことも1対1でじっくり聞いていただけます。
「仕事上、華やかなネイルは難しい」
「できればシンプルなデザインで‥」
という方にもおすすめです。
つるのこのオープニングイベントで大好評だったキッズネイルもメニュー化。
お洒落に興味が出てきたお子様にぴったりです。
親子で一緒にネイル体験をしてみたい方は、ぜひご予約してみてくださいね。
ICHIMARUHACHI.つるのこ店
<営業時間>
9:00~18:30 (最終受付17:00)
<定休日>
不定休
③ ヤマサイ
羽釜で炊いたお米を1つ1つ心を込めて握る、おにぎり専門店の「ヤマサイ」。
山形・置賜・南陽の地元食材を使用し、地域の魅力をおにぎりに結びあわせて届けるお店です。
毎朝ショーケースに並ぶおにぎりのメニューは、季節の流れと共に変わります。
旬を逃さず、素材のおいしさをぎゅっと閉じ込めたおにぎり。
農林水産大臣賞を受賞した黒澤ファームさんの「夢ごこち」を使用し、ふっくらとしたやさしい味わいを堪能できます。
おにぎりはすべて、注文を受けてから握るこだわりも。
そのため、炊きたてのご飯の香りやふっくらとした食感を損なわず、できたての美味しさを堪能できます。
鮮やかな手仕事に思わず見とれてしまいました。
こちらは「すきたま」のおにぎり。
米沢牛を秘伝のすき焼きのタレで焼き上げ、卵黄を合わせた贅沢な一品です。
イートインスペースでいただく、できたての美味しさはやはり格別。
口に入れた瞬間から最後の一口まで、お米の甘みや具材の旨味を口いっぱいに楽しめました。
お腹も心も満たされるひととき。
おにぎりという身近な食べ物で、山形の魅力を再発見できるお店です。
おにぎり、お味噌汁共にテイクアウトも可能です。
つるのこのお気に入りスペースを見つけて、ゆっくり味わってみてはいかがでしょうか?
ヤマサイ
<営業時間>
8:00~14:00 (売切次第閉店)
<定休日>
水曜日
④ くまのこベーカリー
可愛いくまさんが出迎えてくれる「くまのこベーカリー」。
南陽市にとって待望のパン屋さんです。
元々山形市で販売していた「シェ・ボエム」さんが、新たに「くまのこベーカリー」としてオープンしました。
「くまのこベーカリー」は、白を基調としたやわらかな雰囲気の小さなパン屋さん。
元酒蔵の雰囲気が残る分厚い扉が、お客様を出迎えます。
お店に一歩足を踏み入れると、焼き立てパンの芳醇な香りが広がります。
人気のクロワッサンやメロンパンは、お昼前になくなってしまうこともあるのだそうです。
添加物・イーストフード不使用で、お子様でも安心して食べられる素材にこだわったパン。
お客様からいただく声に耳を傾け、その声に寄り添ったメニューを提供しています。
また、季節の移ろいに合わせて、入れ替わるメニューも楽しみの1つ。
「今日はどんなパンが並んでいるのかな?」
と何度も足を運びたくなります。
旬のフルーツを盛り付けたデニッシュと大人気のメロンパンを購入。
やわらかな光が差し込む「つるのこ」内のフリースペースでいただきました。
マスカットの瑞々しさとデニッシュのさくさく食感の相性が抜群!
1度食べたらやみつきになるサクホロ食感のメロンパンも、忘れられない美味しさでした。
ゆったりとしたスペースで焼きたてのパンを味わいながら、くつろぎのひとときを過ごしてみてください。
くまのこベーカリー
<営業時間>
10:00~17:00 (売切次第閉店)
<定休日>
月曜日
⑤ 猫のしっぽ
「猫のしっぽ」は、2024年7月にオープンしたブックカフェ。
店主さんが厳選した本を読みながら、落ち着いた空間で珈琲や軽食をいただけるお店です。
店内は昭和レトロを感じるノスタルジックな雰囲気。
運よくカウンター席に座れた日は、自分の好みのコーヒーカップで珈琲をいただけます。
早速、気に入ったコーヒーカップに「トラ猫ブレンド」を淹れていただきました。
すっきりした味わいで、後味にはほんのりとフルーティな香りが感じられます。
自分で選んだカップに愛着が湧き、つい長居したくなってしまいました。
カウンター席の奥には、つるのこのロゴをあしらった木の椅子が並びます。
席数も多く、友人や家族と気兼ねなく過ごせるフリースペースです。
読書に没頭する人や、店主さんとの会話を楽しむ人など、思い思いに時間を過ごせる場所となっています。
そして圧巻の本棚。さまざまなジャンルの本が揃っていました。
新たな本との出会いや、普段は手に取らないような本にも挑戦できる楽しさがあります。
毎月変わる本の特集やブックイベントも開催されています。
本に関する話題で交流を深めたり、本を通じて新たなつながりが生まれたりすることも。
この日は、学校帰りの子ども達が、好きな絵本を手に取って読み入る姿がとても印象的でした。
そして、店内のさまざまな場所にこっそり隠れている猫たち。
ぜひ見つけに来てみてくださいね。
猫のしっぽ
<営業時間>
10:00~16:00
<定休日>
月曜日、第4日曜日
⑥ CUORE RICCO(クオーレリッコ)
「CUORE RICCO(クオーレリッコ)」は、2024年10月5日にオープンしたUSED SHOPです。
店主さん自らセレクトした、サステナブルでスタイリッシュな古着が並びます。
店名の「CUORE RICCO(クオーレリッコ)」は、イタリア語の「豊かな心」という意味からとったもの。
「こうでなければならない」という固定観念を手放して、洋服を着るときに心から楽しんでほしい気持ちが込められています。
その想いはロゴマークにも。
絵が重なり合うデザインには、「性別や着方、流行にとらわれず、自由な心で自分らしいスタイルを楽しんでほしい」という願いが込められています。
「CUORE RICCO(クオーレリッコ)」では、レディースとメンズの取り扱いがあります。
男性がレディースアイテムを着たり、女性がメンズアイテムを取り入れたりするのも大歓迎。
シンプルに着こなせるアイテムも豊富に取り揃え、幅広いニーズに応える品揃えも魅力です。
日々の装いに新たな視点や喜びを加えるきっかけになる「CUORE RICCO(クオーレリッコ)」でのショッピング。
ぜひゆっくりお買い物を楽しんでくださいね。
CUORE RICCO(クオーレリッコ)
<営業時間>
平日:10:30〜16:30
土曜日:10:30〜17:00
日曜日:10:30〜16:30 (祝日の場合は変更あり)
<定休日>
水曜日、木曜日
「つるのこ」は、地元の方にとってはもちろんのこと、南陽市を訪れる観光客にとっても魅力的なスポットへと進化を遂げています。
今後、宿泊施設のオープンも予定されており、県外から訪れる方にとっても滞在しやすい環境が整えられる予定です。
南陽市出身のデザイナーさんが手がけた「つるのこ」グッズ。
山形・南陽の特産品がモチーフとなったグッズは、「つるのこ」に足を運んだ思い出の1つとして、ぜひ手に取っていただきたいもの。
地域の魅力を発信し、多くの人々の心を引き寄せる「つるのこ」。
南陽市の新しい観光名所として、たくさんの方に魅力を届ける場所となっていくでしょう。
最後に、古民家再生シェアスペース「つるのこ」の渡部さんから、VISIT YAMAGATAをご覧の皆様へメッセージをいただきました。
「古民家がモダンに生まれ変わったつるのこには、魅力的なお店がたくさんあります。今後も新しいお店や宿泊施設ができる予定です。皆さまのお越しを心よりお待ちしております。」
~テナント情報~
● 茶道CAFE 青海波
<営業時間>
平日:11:00-17:00
土日祝:10:00-17:00
<定休日>
不定休
******************************
● ICHIMARUHACHI. つるのこ店
<営業時間>
9:00~18:30 (最終受付17:00)
<定休日>
不定休
******************************
● ヤマサイ
<営業時間>
8:00~14:00 (売切次第閉店)
<定休日>
水曜日
******************************
● くまのこベーカリー
<営業時間>
10:00~17:00 (売切次第閉店)
<定休日>
月曜日
*****************************
● 猫のしっぽ
<営業時間>
10:00~16:00
<定休日>
月曜日、第4日曜日
******************************
● クオーレリッコ
<営業時間>
平日:10:30~16:30 (平日不定休)
土:10:30~17:00
日:10:30~16:30(祝日の場合は変更あり)
******************************
● (株)宮内印刷 つるのこオフィス
<営業時間>
9:00~18:00
<定休日>
土日祝
*******************************
● おりはたスマートアグリタウン協議会
<窓口対応時間>
平日:9:00~12:00
13:00~17:00
古民家再生シェアスペース つるのこ
〒 992-0474
山形県南陽市漆山1788
✉tsurunoco@t-mokko.co.jp