studio FLAT 抽象画でレモン表現 中村さんの作品が商品化
障害のある人たちのアート活動を支援する「studioFLAT」(幸区北加瀬/大平暁理事長)のアーティスト・宮本憲史朗さん(34)の作品が、海苔問屋高喜商店(中原区/高田久代表)の新商品「せとうちレモン海苔」のパッケージデザインに取り入れられた。現在、実店舗とオンラインショップで販売している。
同社は売上還元事業として以前にも同団体と活動しており、今回で2回目。第2弾となるせとうちレモン海苔は、瀬戸内レモンを皮まで使用した爽やかな風味を感じる味付海苔。今年4月に依頼があり、抽象的で柔らかな作風が特徴の宮本さんに描き下ろしてもらうことが決まったという。
宮本さんは色鉛筆で下書きしてからアクリルで色を重ね、レモンが完熟する過程を表現した。画材には使わなくなったアイシャドウやファンデーションも使用されており、ところどころに見えるラメの輝きがアクセントになっている。
宮本さんと15年間にわたり活動をともにする大平理事長は「瀬戸内レモンのフレッシュさや瑞々しさが表現できている。これからもいろんな場で作品を発表し、活躍してもらえれば」と期待を込めた。