Yahoo! JAPAN

噛むな、休むな、味わうな!?「第50回出石そば大喰い大会」で密着取材! 豊岡市

Kiss

毎年恒例、豊岡市出石町の名物イベント「出石そば喰い大会」が今年でついに50回目を迎えました。「出石の町を全国に知ってほしい」と毎年4月に開催されるこの大会ですが、今年は5月28日に開催される大阪関西万博2025「ギャラリーWEST」に出展することから、そのアピールも兼ねて5月18日に日程が変更されました。

出石焼の小皿に盛りつけたそばを何枚も食べる独特の『出石そば』。大会は家族や仲間と出場する1人5分をリレー方式で食べ、総合計のお皿の数を競う「家庭円満戦」「団体戦」、そして1人で10分食べる「個人戦」の3部門で行われます。

チームテレタビーズなかとみは、連続出場で楽しく参加!踊りながら食べるお母さんがとってもキュートでした♪

前日には、なんと230kgのそばを町の職人たちが仕込み、朝から茹でて氷水で締める。用意された皿の数は3,000枚!手慣れた「洗い隊」もにこやかに作業をこなし、まさに町ぐるみの一大イベントです。

豊岡市内在住の中学2年生。朝ごはんは軽めにしてきました。

個人戦は、当日朝9時からの先着100名受付。取材に訪れた9時前にはすでに受付終了。最前列の参加者はなんと朝6時から並んでいたとのこと。7時の時点で70人の行列となり、急遽整理券が配布されるほどの人気ぶりです。今回は、個人戦初挑戦の太陽さんに密着取材。普段から大食いには自信ありとのことでしたが、「出石そば」は一味違いました。

途中からがくんとペースが落ちる太陽君。応援の声も励みになりますが…

氷水でキリッと締めたそばは、食べ進めるごとに体もお腹も冷えきり、残り3分からは身体の寒さと喉につかえそうになる苦しさとの戦い。ラスト1分、会場で起こる「噛むな、休むな、味わうな!」という応援コールに、心の中で(でもそばは美味しいーーー!)と叫んでいたそうです。

お国替えで信州上田より出石に来られたのが仙石政明でした。そば好きのためそば職人を伴っていたと言われています。『無』のエンブレムは仙石家の旗印でした。

そんなとき、「苦しいのも楽しむのじゃ!」と声をかけてくれたのが、「仙石権兵衛秀久」公に扮した五十嵐さんでした。その一言に背中を押され、太陽君は47皿を完食!70枚はイケると思っていたのに、精彩を欠く苦いデビュー戦となりました。

「たくさんの人の応援が楽しかったし、来年はぜひ団体戦でリベンジします」。と、はにかみ笑い。ちなみに優勝は西村大和さんの106枚、女性優勝者は川部恵美さんの77枚で尊敬と敬意をもってすごい!とわかる枚数でした。

『そばで支える訪問介護』はもちろん地元出石から参戦!
岐阜県関市から手弁当で応援に来られる仙石軍 足軽刺客隊のみなさん

コスチュームやチーム名のユニークさ、連続出場者同士の顔なじみの関係、そして応援や運営に関わる人たちの笑顔と交流――。そのすべてが、この大会ならではの温かさと楽しさを物語っています。

「昨年は香川から参加された山上智洋さんが、174枚というすごい記録を出されました。この壁はなかなか手ごわいですが、ぜひ全国から挑戦しに来てほしいですね」と話すのは、但馬國出石観光協会の中原事務局長。「そば好きの方も、そうでない方も。出石は城下町の風情も楽しめる素敵な場所なので、ちょっとした旅行気分で遊びに来てくださいね」と、笑顔で来訪を呼びかけてくれました。


次回開催日(予定)
4月第3日曜日

開催場所
豊岡市出石庁舎前広場

問い合わせ先
0796-52-4806

【関連記事】

おすすめの記事