丸山台中野球部 悲願の市大会初制覇 昨年の雪辱果たす
「令和7年度横浜市中学校春季野球大会」の決勝が5月11日、中田中央公園野球場(泉区)で行われ、港南区の丸山台中が市場中(鶴見区)を破り、初の優勝に輝いた。昨年は決勝で敗れており悲願達成となった。
市内約140校が参加した軟式の大会。丸山台中は初戦から3戦目をコールドで突破すると、4戦目を2対1、準々決勝を4対0、準決勝を4対1と僅差で守り勝つ野球で決勝に進出した。
迎えた決勝は4回まで0対0の投手戦。丸山台中は5回にヒットと犠打を絡めて1点を取ると、先発の青木佑真投手(3年)と松川昂生捕手(3年)のバッテリーが相手打線に3塁を踏ませない完璧なピッチングを展開。最終7回には、1アウトランナー一塁でサードゴロを岩崎琉希弥選手(3年)が華麗に処理し、サードゴロダブルプレーでゲームセットとなった。
原動力は7試合中6試合で完投した青木投手。「優勝の瞬間は『ピッチャーをやってきてよかった』と思った」と振り返る。また”女房役”の松川捕手は「チーム発足時には優勝できないと思ったが実力がついた」と喜びを語った。
昨年は初めて市大会決勝まで進んだものの、汐見台中(磯子区)に敗れ準優勝。県大会(市2位で進出)では3位に終わった。今年の県大会初戦は24日、横須賀スタジアムで対神明中(横須賀市)。松川捕手は「今年は先輩を超え、県で優勝したい」と力を込めた。
なお、チームを指導する大山和志教諭によると練習時間の9割を個人練習に充て、個々の力の向上を目指してきたという。「県大会では横浜代表として、大会運営を支えてくれた人たちに感謝を届ける野球をしたい」と語った。