カラオケルームも!?知らなかったシェアハウス事情!
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新進気鋭のコラムニスト、ジェーン・スーが、生活情報や人生の知恵をナイスなミュージックと共に綴る番組。
3月は引っ越しのシーズン。
都心で引っ越す場合、多くの方が賃貸物件に移り住むかと思いますが、そうした中で、選択肢の1つとしてあるのが、シェアハウスです。
そんなシェアハウスですが、山内あゆアナウンサーの姪っ子もシェアハウスを実際に利用した。
利用する際に、一緒に見学に行った。とても良かったので、きょうはみなさんに選択肢の1つとして、知っておいて頂きたいと思って、「シェアハウス事情」としてお伝えします。
そもそもシェアハウスとは、1つの住居を複数人で共有して暮らす賃貸住宅。
・鍵付きの個室があって、リビングやキッチン、バスルームなどの“共用スペース”を共有します。
・都内はもちろん、関東地方や、それ以外でも最近多くなってきているそう。
では、実際にどんなシェアハウスがあるのか?
今回、お話を伺ったのは、姪っ子が利用した「株式会社ファインセレクト」。
代表取締役の四宮 一さんに、「ファインセレクト」の扱うシェアハウスについて伺いました。
シェアハウスを始めたのが2011年。全部で12人のシェアハウス。大きな一軒家、二世帯住宅の元々はですね、家をシェアハウスにしたようなものが始まり。今、大体250ヶ所1700部屋ぐらい。東京中心に1都3県にある。弊社で一番大きいハウスがちょうど100部屋100人住めるような一つの建物で、100部屋。建物の種類が大きく分けて、15部屋以下ぐらいのコンパクトなものから、30人50人100人と非常に大きなものの2つにわかれる。コンパクトのタイプは、全て女性専用のシェアハウスとして運営。大きなものは、男女両方いらっしゃるような形になっている。
TBSがある赤坂、中央区の勝どき、四谷、新宿というよう都心部から、ちょっと離れて人気のあるところで、戸越や笹塚、中延、郊外の大きなシェアハウスだと、横浜/石川町や川崎の宮前平、武蔵新城にある。
ちなみにお話に出てきた100部屋あるシェアハウスは、元々大きな企業の独身寮だった建物を今風におしゃれにリフォームしたような形。
そんなシェアハウスの設備はどんなものがあるのか。四宮さんに伺いました。
シェアハウスの魅力の一つでもあるんでけれども、家具家電もかなり揃ってます。例えば、個室、個人で使う個室はベッド、クローゼット机椅子が最初から備わっている。共用部分は、洗濯機、冷蔵庫、ソファー、ダイニングテーブルが揃ってるのと、調理器具フライパンとか、お箸、鍋まで揃っている。共用部分も、リビングも場合によっては100畳以上とすごく広かったり、カラオケルームとか、シアタールームとか、
フィットネスルームとか、テレワークの部屋とかいろんなものがついてる。
そういった交流を持てるところも魅力。ちょっと旅行行くぐらいの形でスーツケースに洋服とか
化粧品とか、あとはその携帯とかですね、持ってきていただければスタートは切れる。
・物件それぞれによって、あるものないものあるそうですが、大きな物件になると、バーカウンターにビールサーバーがあって、Suicaなどで決済してビールを注げたりもするそう。
・また、物件によってはパナソニックのビューティー家電を置いてある部屋がある物件も。
気になるのが家賃。だいたいどれくらいなのか?再び四宮さんのお話。
ワンルームとかと一緒で、エリアによってもやっぱりお値段は違うんですけれども
都心部、赤坂ですとか、勝どきあたりですと、1ヶ月の賃料が8万円前後ぐらい。郊外に行って安いところだと、4万円台ぐらいからあります。共益費と呼んでいるが、ハウスによって
1万5000円から2万円ぐらいなんですがこの中に、個人が使う水道電気ガス代とか、
インターネットの費用細かいところでいくと、トイレットペーパーとかキッチンの洗剤代とかですね、そういったものが全て入ってる。もう1つ大きいのはその中に清掃費用も入っていて、
キッチンとかトイレとかお風呂とか、清掃スタッフの掃除も、その中に含まれている
清掃員さんは、建物の大きさにもよるそうですが、一軒家のタイプですと週に1回程度、100人ぐらいの物件になると毎日、共有スペースの掃除をしてくれる。
ルールのようなものはあるんでしょうか。
入居者の皆さんで話し合って決めてくださいだとなかなかうまくいかない、ということで「ファインセレクト」の物件では、例えば、
・洗濯機は、夜中は使わないでください
・靴の脱ぎっぱなしはやめましょう
・女性専用のシェアハウスには、男性を連れてくることはできないなど最低限のモラルはいくつかあるそうですが、すごく縛るっていうことではない。
その他の要素
・入居されてる方の年代は20代30代で、9割以上で、残りが40以上の方、10代という方はほぼいらっしゃらなくて2%ぐらい。
・社会人が多く使っている。
最後に、シェアハウスの魅力について伺いました。
7割が日本人の方なんですが、3割が海外の方でして、今日現在60カ国以上の方が住んでいる。
シェアハウスに住まれることの1つのメリット、魅力の1つに、国際交流ができるところもある。
海外の方も、旅行でホテルに泊まるわけじゃなくて日本に住まれてますので
非常に日本に興味がある方。そうすると、やっぱり日本人と一緒に住んでもっと交流したいっていう方もいらっしゃるものですから、いろんな人と出会えるというところは大きな魅力。
社会人になってくると、新たに知り合う人も、仕事上の方であったり、そういったところで
新たな出会いがあるというのは1つ大きな魅力。中には、知り合って結婚されるっていう方も
今まで何組出てきている。韓国の方が住まれたときに、夏休みにその韓国のその方の実家に何人か遊びに行ったとかですね。そういう出会いですね一つかと思います。金銭的な部分でいくと、
初めて一人暮らしする人にとっては、敷居が低くなってると思う。
もちろん、今回取材させていただいた会社以外にもシェアハウスを扱うところはたくさんあります。
・それぞれによって、物件の特徴だったり、ルールなどそれぞれ違うので、まずはどちらにしても見学してもらうのがおすすめ。
社会人の方などぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。
(TBSラジオ『ジェーン・スー 生活は踊る』より番組)