花形俳優の中村壱太郎、中村米吉、中村福之助、中村虎之介『三月花形歌舞伎』の意気込み語る、取材会オフィシャルレポートが到着
3月2日(日)~3月23日(日)まで、南座にて上演される『三月花形歌舞伎』。1月27日(月)に取材会のオフィシャルレポートが到着したので紹介する。
本公演は、次代を担う花形俳優の中村壱太郎、中村米吉、中村福之助、中村虎之介が出演。
松プログラムでは、米吉がお三輪を、福之助が鱶七実は金輪五郎今国を初役で勤める『妹背山婦女庭訓』「三笠山御殿」、桜プログラムでは虎之介が福岡貢に初挑戦する『伊勢音頭恋寝刃』「油屋」「奥庭」、そして松・桜プログラム共通して壱太郎が五役早替りで勤める『於染久松色読販』「お染の五役」を上演する。上演に先駆けて取材会が行われ、それぞれが公演にかける意気込みを語った。
中村壱太郎:今年のテーマは“恋に狂い、恋に戸惑い、恋に踊る”です。平成世代の「三月花形歌舞伎」は5年目を迎え、2021年の初回からどんどん濃いものになっています。この4人らしい「三月花形歌舞伎」を、5年目を終着点ではなくあくまで通過点として良い公演にしたいと思います。 『お染の五役』は、2018年に『お染の七役』を勤めさせていただいて、いつか関西でと思っていました。松プログラム、桜プログラムで演出も変わりますので、そこも楽しんでいただけたらと思います。
中村米吉:3年振りの「三月花形歌舞伎」への出演、そして、憧れていた娘役の最高峰とも言われる『妹背山婦女庭訓』のお三輪を勤めることができ、非常に光栄です。恋に恋するお三輪は共感を得やすい一方で、「大化の改新(乙巳の変)」という歴史の大きな事件を題材としています。歌舞伎らしいスペクタクルな部分と、一般庶民の悲しみや苦しみも意識して表現できるよう、勤めたいと思います。
中村福之助:2021年の「三月花形歌舞伎」に出演させていただいて、いつかは看板役者として出演したいと思っていましたので、とても嬉しいです。お客様にお楽しみいただけるよう、自分の力を発揮したいと考えています。近年は新作歌舞伎に出演させていただくことが多かったのですが、古典の中でも鱶七のような力強いお役は自分の目標としている役ですので、しっかりと勤め上げたいです。
中村虎之介:今まで客席から眺めていた「三月花形歌舞伎」に初めて出演ができること、大変ありがたく思います。諸先輩方が2021年に始めて、バトンをつないできた責任を感じる公演でもあります。特に『伊勢音頭恋寝刃』はいつか松嶋屋のおじさま(片岡仁左衛門)に役を教えていただきたいと思っていたこともあり、気合を入れて臨んで、ご期待に応えたいと思っています。
チケットは2月1日(土)10:00~イープラスにて先着先行を受付開始。