<イジワル義母とドン感夫>私、置き去りにされた?お願いしたのに「あとから来て!」【まんが】
私はホズミ40歳、兼業主婦です。旦那と中3の長女、中1の長男の4人家族。郊外の町で、平凡ながら幸せな日々を過ごしていました。しかしあることがきっかけで、私が昔から気にしていた問題があらわになるのです。その問題とは義母と私に対する旦那の対応の違いです。旦那はしばしば私より義母の立場や意見を優先するのです。結婚してからずっと続いていることなので普段は流せたり我慢ができたりするのですが、あることをきっかけに私の怒りは爆発してしまいました。
私はミニバンに乗って家から出ようとしたところ、家の塀に思いっきり車をぶつけてしまいました。
来週末に義父のお墓参りに行くことになっています。我が家は、ミニバンと軽の2台持ちなので、うちのミニバンに義母を乗せて、1台でみんなでお墓に行く予定になっていました。
けれども、ミニバンを修理に出しているいま、うちには2台の軽自動車しかありません。
「車ぶつけちゃったから、ショックでしばらく運転はしたくないんだ。だから、お義母さんには自分で運転して、お墓に行ってもらうように頼んでもらえない?」
こうお願いすると、旦那は「うーん、わかったよ。母さんに話しておく」となんとか了承してくれた様子でした。それなのに……。
「先に行ってるから、後から来てな」
あれ? 私、おいていかれた感じですか。
車をぶつけるなんて……落ち込んでしまいます。 私は運転に自信がなくなり、しばらくは運転したくないと思いました。 そのため「今度の墓参りは、旦那が運転をして家族4人で向かうことにしたい。今うちには軽しかないので、義母には現地集合にしてもらいたい」と話をしました。 義母は日頃運転しますし、お墓は遠くありません。 別に無理なお願いじゃないですよね? しかし旦那は私のお願いを忘れたのか、義母に嫌だと言われたのか(おそらく後者です)、私を残して当日先に出てしまったのです。
私の要求はムシ……嫌味サクレツ!無神経な親子にイライラ
「私はひとりで運転して来いってことなんだ」
義母の顔が頭に浮かびます。私と義母はあまり仲がよくありません。これまでも、私はできる限り自分を抑え義母と接するようにしていました。
ムカついた私は墓へ行く気にはなれず、ソファーに寝転がります。すると長女のユウカから、私を気づかう内容のメッセージが届きました。
「ユウカに心配かけちゃいけないよね」
私は重い腰を上げ、出かける支度を始めました。ビクビクしながら代車の軽を運転し、お墓へと向かいました。
「お墓参りはもう終わったよ。ママスタ寿司に行くから来られたら来てね」
とユウカからメッセージが届きました。私は「行くよ」と返信して、回転寿司屋へ車を走らせました。店に着くと、4人はすでに到着していて席に座っていました。
「墓参りには来なくて、ご飯は食べにくるのね」
合流するやいなや、義母にはさっそく嫌味を言われてしまいました。
車をぶつけてしまいショックだから、運転はしたくない。 そう旦那に言っていたのに、私を置いて出かけられてしまい悲しいやら腹が立つやら。 「もともと迎えに来る約束だったんだから、約束は守って」 と義母に言われて、旦那はそうすることにしたのでしょう。 そして、義母を迎えに行くと決めたことを内緒にして、当日どさくさに紛れて私を置いていったことも頭にきます。 旦那にとって優先順位は、私より義母が高いのでしょう。 それは薄々感じていたことですが、今回のことで確信しました。
何年も前から続く確執……母ファーストを貫く姿勢がイヤ!
トモヒコとの結婚が決まり、私は義母の元へ挨拶に向かいました。義母は30代で夫を亡くし、トモヒコとその兄を、女手一つで育てたのです。緊張する私を義母は優しく迎えてくれました。今思えば、それは魂胆あってのことなのでした。
今思うと「甘い! 考えが甘すぎる!」と自分を叱ってやりたい。
でも当時私は20代前半、義母との同居がいかに大変かわかっていなかったのです。しかし、同居を始めてからすぐ義母と暮らす難しさを感じはじめました。
味噌汁の濃さから洗濯物を取り込むタイミングまで、義母はありとあらゆることを自分のやり方でするよう私に押し付けてきました。
私と義母は結婚当初から折り合いが悪いのです。 明るくさっぱりとした性格の義母。 男の子2人を女手一つで育て、同じ親として尊敬していました。 しかし同居を始めると、自己中で意地悪な面が目立ち、私のメンタルはボロボロに。 それでもマザコン気味な旦那は、同居を解消することを最初は渋っていました。 でも私が段々と暗くなり、義母との同居は嫌だと泣いて訴えたところで、さすがにもう同居を続けることはできないと判断したのでしょう。
私たちは義母の家を出て、近くの家に引っ越しました。
出た!寿司屋で嫌がらせ……アホらしい⇒気づいた人物は?
ユウカは私の分の注文をしてくれたりと、とても気をつかってくれていました。
その一方で、旦那はというと……義母の私に対する意地悪な態度にまったく気づいていない様子で「海老、うまかったな~」なんてのんきに言っているありさまです。相変わらずの鈍感な様子にイライラが募ります。
帰宅後そうそう、私は旦那に怒りをぶつけました。
事情があって運転を嫌がる私に、「約束だから」と予定通り運転させて私にひとりで来させることも、寿司屋で私にわざと注文させないことも全部、義母の私に対する意地悪なんだと訴えました。
でももう分かった……この人はもうずっとこうなんだ。母親を理想化して、母親の悪い点に目を向けることをしない。
お墓参りには間に合いませんでしたが、私は昼食から家族に合流します。 ご飯の注文を聞いてくれないなど、義母は意地悪な態度を私にとりました。 お墓参りに行くのに置いていかれたということもあり、義母の意地悪にいつも以上にイライラします。 そして帰宅したあと、怒りを旦那に向けました。 どうして義母の意地悪に気づかないのかと。 旦那はそれでも義母をかばおうとします。 妻より実母を優先させる旦那……。 「あなたとはやっていけない」そんな言葉が私の口から出るのでした。
【夫の気持ち】「母さんにさびしい思いはさせない!」ダメ?
俺はトモヒコ42歳、会社員。妻のホズミ、中3の長女、中1の長男の4人家族。どこにでもあるような、平凡だが幸せな家庭だ。だけど1つ問題がある。それは俺の母と妻のホズミの仲が悪いという点だ。墓参りをするにあたって、母がひとりで車を運転して向かうのか、ホズミが運転するのかということで揉めてしまった。結果ホズミにひとりで来てもらおうとしたんだけど……俺が妻よりも母親の気持ちを優先していると、ホズミは俺に腹を立てるんだ。そしてついに……。
ホズミが出ていってしまったあと、俺はリビングで頭を抱えた。
俺は、10歳のときに父を亡くした。母は2つ上の兄さんと俺を女手一つで育ててくれたんだ。父はそれなりのお金を残してくれてはいたけれど、母ひとりでまだ小学生の子どもたちを育てるのは大変だったと思う。
結婚相手としてホズミを紹介したとき、母はホズミを気に入ったようで、あのときはすごく安心したっけ。
正直、同居のことは考えてなかった。近くには住めばいいか? くらい。でも母は「近くに住むならこの家で」って言うし、兄さんもいなくて寂しいらしい……そりゃあ、寂しいだろうな。長年家族3人で住んでいたんだから。
そんな経緯もあって、ホズミを説得して同居することになったのだけど……これがまたうまくいかず、結局同居は解消することにしたんだ。
俺が妻より母親を優先していると腹を立てたホズミは、実家に帰ると言った。 ちょっと大げさすぎじゃないか? でも俺が止めるのも聞かないで、ホズミは家を出てしまった。 落胆する俺の頭に浮かぶのは、父を亡くした後の母と兄との3人の生活。 その後、俺と兄は成人し就職をして、それぞれ結婚をする。 転勤族の兄の代わりに、俺が母親の面倒をみたい。 そういった思いもあって母と同居を始めたけれど、母とホズミの相性はよくなかったみたいなんだ。 それは今でも続いているが、どうしたらいいんだろう……。
イジワル?俺たちの立派な母が?信じられない
自分の部屋にいると思っていた娘のユウカが背後から現れて驚いた。
「お父さんはさ、もっとお母さんのこと大切にするべきだと思う」とユウカが俺に言うのだった。
大人の話に子どもが口出しするなと言うと……。
「お父さんがわかってないから、口を出したくなくても出してるの!」とユウカは怒っているようだった。
「お寿司屋さんでおばあちゃん、お母さんに意地悪なことしてたよ。今日だけじゃなくて、いつもしてる。お父さんはもっとお母さんをかばってあげなきゃ」
そう言われるまで、母がホズミに意地悪しているなんて感じたことがなかった。
ユウカの言葉がグサグサと胸に突き刺さる。俺は、母は立派な人だと思い込んで、嫌な面を見ようとしていなかったのか?
ホズミが家を出ていったあと、俺は落胆しつつ過去のことを振り返っていた。 俺たち夫婦は母と同居していたけど、ホズミの調子が悪くなったことが原因で同居を解消したこと。 それ以来、母とは10年以上、月に1、2回会う付き合いにしていることなど。 そんなことを考えているときに、娘のユウカがリビングへやってきた。 ホズミが怒って出ていったことを察しているようだ。 「おばあちゃんは意地悪で、お母さんはよく耐えている」 とユウカは言う。 俺は母を大切にするあまり、ホズミをないがしろにしていたのだろうか?
【私の気持ち】「言いすぎッ!」嫁イビリを孫に注意された義母⇒アワアワ
私より義母を優先する旦那に腹が立ち、実家に帰ることにしました。実家の両親は突然私が現れたことに驚きつつも、受け入れてくれました。
2人きりになった部屋で旦那がいきなり頭を下げたので驚きました。でも早々に許すわけにはいかないですよね?
「何が悪かったのか、わかっているの?」
旦那は、今回、自分がなにが悪かったかを言ってきました。
でも、それを気づかせてくれたのは、なんとユウカだというのです。自分で気づいたんじゃなくて、ユウカに教えてもらっただなんて情けない……。
ただ、ユウカが私のことを心配し、気遣ってくれたのだと思うとありがたくって。でも夫婦喧嘩に巻き込んでしまったことを申し訳なく思いました。
「俺が本当に悪かったって。もう二度としないから」
と旦那は私に謝ってくれました。これですんなりマザコンが直るとは到底思えないけれど……これ以上、子どもたちに心配かけたくなかったので、許してあげることにしました。
その後も、義母と家族で会う機会がありました。
しかしいままでとは違い、義母が私に嫌味を言うと、ユウカや旦那が反応して指摘してくれるようになったので、義母もばつが悪くなり、控えめになったように感じます。
思わず実家に帰った私でしたが、旦那の謝罪を受け入れた後、子どもたちとうちの親との夕食に加わり楽しい時間を過ごしました。 そして4人で帰宅しました。 娘がホッとしているのを見て、心配をかけてしまったと反省しています。 子どもたちには何かしらお詫びをしないといけませんね。 これからも旦那は、なんだかんだいって義母を気にかけるでしょう。 でも、私との約束を破るようなことは許しません。 旦那は、鈍感で気が回らない人ですが優しいところもあるので……。 これからもなんとか夫婦をやっていきたいと思います。