八百屋歴15年が教える。とうもろこしの見分け方
とうもろこしの見分け方早見表
1. 皮付きを選ぶ
2. 皮の色は鮮やかな緑色
3. ひげは「こげ茶色」で量が多い
4. 軸の切り口が白く、きれいである
5. 皮の上から触り、先端まで実が詰まっている
皮ありを選ぶのがおすすめ!
とうもろこしは、皮がむかれているものより、むかれていないものを選びましょう。皮をむくと鮮度も味も落ちやすいです。皮ありのほうを選んだ方が劣化が少ないですよ。
青髪のテツさん:「もし売り場に皮が剥かれているとうもろこしばかり並んでいた場合は、粒が先端までしっかりとついているものを選びましょう。全体的に粒がふっくらとしていて、変色がないものを選びましょう。」
皮は「緑色」が新鮮
とうもろこしは、皮の色が鮮度そのもの。皮が緑色でみずみずしいものを選ぶようにしましょう。皮が枯れていたり黄色っぽく変色したりしていると、鮮度が落ちている状態です。緑色のものが新鮮ですよ。
ひげは「茶色」が完熟のサイン
とうもろこしのひげは、白っぽく緑色の状態は未熟です。徐々に褐色になっていき、こげ茶色の状態が完熟のベストタイミング。ひげの先端の色が濃い茶色のものを選ぶようにしましょう。
青髪のテツさん:「ひげが黒くなっているものは過熟なので、黒でも緑でもなく上に書かれている通り「茶色〜こげ茶色」のひげをしているとうもろこしを選ぶと良いでしょう。」
ひげの量=実の量。ひげが多いほど実も多い
ひげの量が多いのは、粒が多い証拠です。ひげは1本ずつ粒と繋がっていて、ひげの数と粒の数は一緒。つまり、ひげが多いものほど粒が多くなります。ひげがフサフサで多いものを選ぶと実が詰まったとうもろこしに出会えますよ。
切り口が「白くてきれい」なら新鮮な証拠
とうもろこしは軸を切り落としてから出荷されるため、軸の切り口から収穫からの経過時間がわかります。新鮮なものの軸は白くてきれいです。いっぽうで、鮮度が落ちると茶色く乾いたようになります。切り落としたばかりのとうもろこしの軸は、真ん中だけが白いのもポイント。軸を確認して選ぶとよいですよ。
触って確認!先端まで実が詰まっているか
おいしいとうもろこしは、先端まで実が詰まっています。中身がスカスカな「ハズレ」を避けるためには、皮の上から見ても全体的にふっくらしたものがおすすめです。選ぶときは皮の上から先端をやさしく触って実が詰まっているかどうか確認し、確かな手ごたえがあるものを選びましょう。触る際は、商品を強く握るのは傷めるおそれがあるため注意してくださいね。
青髪のテツさん:「売り場で皮が剥かれていないとうもろこしの中身を確かめるために、何本も皮を剥いて売り場に戻す方がいますが、マナー違反です。後で店員が困ってしまいますので真似しないでくださいね。」
野菜のプロのとうもろこしの見分け方でもう失敗しない!
とうもろこしを購入するときは皮ありのほうが鮮度が高くておすすめです。皮の上からおいしいとうもろこしを見分けるのはむずかしいと思われがちですが、青髪のテツさん直伝の見分け方を知れば「当たり」のとうもろこしに出会えますよ。皮やひげ、軸などをくまなくチェックしておいしいとうもろこしを手に入れてくださいね。
青髪のテツさん:「とうもろこしは鮮度劣化が早く、しかも鮮度劣化と同時に甘みもどんどん失われていきます。ぜひ鮮度の良い美味しいとうもろこしを選んで、この夏たくさん食べてくださいね。」
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。
ライター:稲吉永恵(野菜ソムリエ / ローフードマイスター / オーガニックコンシェルジュ)
監修:青髪のテツ(八百屋歴15年)