<お手伝い……イラッ!>忙しい時間帯に「トントンしたい~」ママの葛藤「今はムリ!」【まんが】
私(ユズキ)は現在、夫と3才の息子アツトと暮らしています。夫の仕事は朝早くて、帰宅時間も遅いことが多く、家事育児は私がメイン。仕事が終わってから急いでお迎えに行って、夕飯準備やお風呂の支度、寝かしつけ……と、平日は目が回る程の忙しさです。
そんななか、私が急いで夕飯の準備をしていると恐怖の足音が聞こえてくるのです。その足音の主は決まって「お手伝いする!」と言います。子どもの「お手伝いする」はとても助かる言葉のはずなのに、今の私にとっては恐怖の言葉にしか聞こえないのでした。
そう、このクソ忙しい夕食時に言われる「お手伝いする」。今の私にとって、これほど恐怖の言葉はありません。通常、「手伝うよ?」と言ってもらえるのは喜ばしいことでしょう。
しかし余裕のない時間帯に、幼児のお手伝いほど面倒くさい……いやいや、手間がかかるものはないのです。
ここで解説しましょう。わが家の息子(3才)の言う「トントン」とは、子ども用包丁を使って材料を切ることです。さらに「ジュージュー」とは火を使う調理のことで、「まぜまぜ」とはひき肉をこねるとか、卵を割って混ぜるなどの作業を言います。
私は息子が火傷をしないようにフォローしながら、時間をかけてゆっくりと作業を進めます。
きっと息子は「私のため」に手伝ってくれているつもりなのでしょう。その気持ちが分かるからこそ、息子のやる気をそがないために私も精一杯寄り添うのですが……
このようになってしまうと、もう最悪です。息子は目的を果たすまで不機嫌になってしまうし、就寝までのスケジュールがずれ込んでしまいます。
子どものお手伝いは、なるべく受け入れてあげたいと思っています。けれど時間が差し迫ってしまうと私自身も余裕がなくなってきてしまうのです。そんなときに、ちょっとした失敗をされてしまうと、一気に口調が厳しくなってしまいます。普段ならこんなキツイ言い方はしないのに……。 私の言葉に息子は落ち込んでしまうし、私自身も自己嫌悪に陥ってしまいます。「ダメダメ、もっと優しく受け入れないと」と反省しても、また翌日になればケロッと「お手伝いする」と言う息子。 「イヤだな」と思いつつも受け入れては、またイライラを募らせる……。そんな不毛な夕食時間が恐怖でたまらないのでした。
家事のペースはコントロールすべし!先輩ママたちのアドバイス
職場の先輩ママたちに相談しています。
私は「いっそのことやってくれなくていい。大人しくしていることがお手伝いだ! って思っちゃって……そこまでハッキリとは言えないですけれど」と、本音を漏らします。
先輩ママは「素直に『お手伝いしたい』って思ってくれるうちが華なんだよね。大きくなると『手伝いなさい』って言っても面倒くさがるだけ」と、切ない実情を話してくれました。
ある先輩ママは「ウチの長男がそうだった。昔お手伝いブームの頃に、私が面倒くさくて何もさせなかったの。そうしたら、今でも一切できないから……。だから次男には小さい頃から、面倒でもしっかりと家事を手伝ってもらってたわ」と、経験を語ってくれました。
「そこはある程度、こっちでコントロールすればいんだよ」と、難しそうなアイディアが出ました。
先輩たちには、いつも子育ての愚痴を聞いてもらっていました。小さいうちは、やらなくていいことをやりたがるけれど、大きくなるとやってほしいことをやってくれなくなる。 子育てとは、子どもが何才になっても難しいものなんだな……と感じます。また、子どもの家事手伝いにイライラしてしまう根本の原因は「予定が崩れるから」が大きいという点にも気が付くことができました。 突発的に予定が崩れないように、予め組み込んでいくという方法で息子のお手伝い欲に寄り添いたいと思います。先輩たちからアドバイスを貰って、とても参考になりました!
今の苦労は未来の自分を助けてくれる!わが家のお手伝いルール
先輩ママからのアドバイスを参考にしたら、時間が読めなくてイライラすることもなく、余裕を持ってお手伝いに寄り添うことができました。こうやっていろいろ工夫しながら、子どもの気持ちと親の気持ちの落としどころを見つける努力をしていきたいと思っています。
私は息子にお手伝いについてお願いを伝えることにしました。
先日、最後に先輩が「今は大変でもさ、子どもは覚えて成長してくれるから。家事スキルを身に付けておいて貰うことで、後々助かるのは母親自身だよ」と、頼もしいことを言っていました。
最近は息子にお手伝いしてもらう内容を決めておいて、それを息子に選ばせるようにしています。 最初は「とにかく全部やりたい!」と張り切っていた息子ですが、親にも「できる」「できない」のラインがあることをしっかり伝え、その上で息子の「手伝いたい」を叶えることで気持ちが満たされたようです。 私も息子の手伝いをスケジュールに組み込んだおかげで、イレギュラーが発生することなく穏やかな気持ちでお手伝いに寄り添うことができました。これからも子どもの「やりたい」と親の「ここまでならできる」の歩み寄りをしながら、子育てを頑張っていきたいと思います。