真鶴町、水道料金改定へ 全体で2割の増収見込む
真鶴町は、水道料金を改定する方針を明らかにした。老朽化した水道管の更新費用を確保し、水道事業の経営健全化を図る狙いだ。町議会3月定例会に条例改正案を提出し、可決されれば7月からの適用となる。
町によると、町内の水道管は老朽化が進み、漏水事故の増加が深刻化。更新費用捻出のため、料金改定は避けられないと判断した。改定案では基本料金を最大29%値下げし、これまであった基本水量(基本料金に含まれる一定量の水の使用枠)を撤廃する。一方で、使用量に応じた従量料金を値上げする。結果、単身世帯など使用量の少ない世帯は水道料金が安くなる一方、使用量の多い世帯は値上げとなる。町による試算では、3691件中514件が料金減となるが、使用量によっては40〜50%台の料金増となる場合もあるという。全体として21・5%増となる約4100万円の増収を想定している。
1月19日に町民を対象とした説明会を実施し、町は財源確保への理解を求めた。町によると、参加した9人の町民からは「使途を明確にしてほしい」などの声が上がったという。町では今後も説明会の開催を予定している。