セ・リーグ球団別週間MVP 阪神・大山悠輔が急上昇!DeNA牧秀悟は9試合連続安打
大山がセ・リーグトップのwRAA4.5
プロ野球交流戦まで残り1週間となった。セ・リーグは阪神が首位をキープ。2位・巨人、3位・広島、4位・DeNAがそれぞれ0.5差で追いかけており、首位から4位まで2ゲーム差にひしめいている。逆に5位・中日と最下位ヤクルトはそれぞれ4ゲーム差と離されている。
SPAIAでは5月20日から25日までのwRAAを集計。本塁打数や安打数も含めて打撃面で貢献度の高い選手を「週間MVP」として球団別に紹介する。
wRAAとは、リーグの平均的な打者が同じ打席数の場合と比べてどれだけチームの得点を増やしたかを示す指標。平均的な打者なら0となり、貢献度が高いほど数値は大きく、低ければマイナスになる。wRAAが10なら、その打者が打席に立つことで、平均的な打者より10点増えたと評価できる。
セ・リーグトップはwRAA4.5の阪神・大山悠輔。20、21日の巨人戦で2試合連続猛打賞を記録するなど、24打数10安打の打率.417。22日の巨人戦では1カ月ぶりの2号2ランを放ち、調子は上向いている。
2023年は最高出塁率に輝き、日本一に貢献。今季は3番・森下翔太、4番・佐藤輝明に比べるとやや影が薄いが、ペナント奪回に大山のバットは欠かせない。毎年順位が変動する交流戦を前に上昇してきたのは明るい材料だ。
巨人・吉川尚輝、中日・岡林勇希も存在感発揮
3勝2敗だったDeNAでは、牧秀悟が15日の阪神戦から9試合連続安打と好調。先週5試合では20打数8安打の打率4割、1本塁打で、チームトップのwRAA3.9を記録した。DeNAは宮﨑敏郎もwRAA3.3、佐野恵太も2.6と主軸の調子が上がってきた。
5連勝の巨人では、吉川尚輝がwRAA2.5でチームトップ。主砲・岡本和真が離脱した中、16日の中日戦で放った逆転1号3ランに続き、24日のヤクルト戦でも先制2号ソロを放つなどパンチ力のあるところも見せており、先週は23打数8安打の打率.348をマークした。
中日は2勝4敗だったが、岡林勇希はwRAA2.1と好調キープ。2度の猛打賞を記録するなど26打数9安打の打率.346と切り込み隊長の役割を果たしている。2022年に最多安打のタイトルを獲得したヒットメーカーの好調は心強い材料だ。
広島モンテロ、ヤクルト宮本丈も貢献
2勝1敗1分けだった広島では、来日1年目のエレフリス・モンテロがwRAA1.7でチームトップ。3月31日に左内腹斜筋肉離れで登録抹消されたが、5月13日に一軍復帰し、先週4試合で14打数5安打の打率.357をマークした。
1引き分けを挟んで5連敗と元気のないヤクルトでは、8年目の30歳・宮本丈がwRAA1.6でチームトップだった。4番でスタメン出場した22日の広島戦では先制タイムリーを放つなど、計8打数4安打2打点と期待に応えている。
交流戦まで残り6試合。例年、交流戦が終わる頃には順位がガラリと入れ替わっていることも珍しくない。まずは今週の6試合でどれだけ貯金をできるかが前半戦のカギと言える。週間MVPの選手が打線を牽引するような活躍を見せるか。
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記事:SPAIA編集部