「見えている魚は釣れない？」 アジングタックル流用で見えシーバスを攻略
魚影を目視で確認できる「見えシーバス」は仕留めるのが非常に難しいターゲットです。今回は、見えシーバスを手中に収めるために、前回失敗した筆者が、アジングタックルを流用したミドルゲームで挑んだ釣行の一部始終を紹介します。ボウズ覚悟で挑んだ筆者の戦略と釣果をご覧ください。
見えシーバスの釣り方
魚影を目視で確認できるものの、仕留めることはかなり難易度が高いターゲットと言えば…「見えシーバス」ですよね。
そこで今回は、その「見えシーバス」をどうにか手中に収めるべく、ボウズ覚悟でアジングタックル流用のミドルゲーム釣行を行いました。
上天草の釣行フィールド
今回も前回と同様に、筆者の愛すべきフィールドの上天草一帯へ釣行。フィールドに入って周囲を見渡し耳をすませると、「ピチャッ」と聞こえるアイツの捕食音。そーっと遠くから静かに覗くと、沢山居ました！！「見えシーバス」です。
ワームの選択と狙い
今回は「デザインシャッドテール2.5インチ」を使用し、反応の高い個体に的を絞り、リアクションバイトに掛けた一発勝負で仕留める作戦です。前回のミドルゲームでも反応はピカイチだったため、迷わずにチョイスし持ち込んでいます。
潮の動きを見極めたドリフト釣法
前回、潮止まりにも関わらず、見えシーバスを追い回してしまった筆者。今回は、一期一会を大切にファーストアタックへ狙いを定め、そのアタリに全集中する段取りです。
潮が動き出し、潮流が足元から沖へ流れ出すタイミングに、表層から中層のレンジをドリフトで漂わせて、シーバスの目の前に送り込み、食わせる戦略です。
ジグヘッドの選定
今回は、シーバスハントで定評のあるジグヘッドをチョイスしました。値段も良いですが、動きがピカイチで、事前のスイムチェックで、ビックリするほどの生命感を生み出す姿を確認済みです。重さはライトな3gとしました。
ドリフトしたルアーにヒット
見えシーバスの居場所は分かっているため、そこへ違和感なくルアーを送り込めるかが、釣果へ繋がる重要な鍵となりそうです。周囲を観察すると、浮遊物が微妙に流れているのを発見しました。
その流れの方向は理想のコースとは限りませんが、この流れが見えシーバスの居場所へ繋がると信じて、その潮上へルアーをキャストし、そーっとドリフトさせながら様子を見ます。
ティップから伸びるラインの張り加減だけを意識し、張らず緩めずで待ちます。すると「コンっ」と、気持ちの良いアタリが手元に伝わりました。ヒットです！方程式は、ここで正解を見たと判断しました。
30cmシーバスをキャッチ
前回、痛恨の4バラしと惨敗だったため、伝統のエラ洗いへの対策は万全です。部屋で竿先にペットボトルを付けて負荷を掛け、やり取りの練習を実際を想定した様に特訓しました。
その甲斐あってか、浮いて来たのは30cmのシーバスで、有明ターポンではなくて良かったです。
まだまだ、喰わせの演出には課題が多く、更なる修行が必要な雰囲気がします。ですが、大きさよりも、無事に釣れた事が、筆者には何よりも嬉しい瞬間でした。
まとめ
散々と見えシーバスをしつこく狙って来ましたが、色んなアドバイスをInstagramのフォロワー様より頂きながら、筆者独自の方程式を展開し、やっとの思いで正解に辿り着く事が叶いました。
気難しい魚だけに、1匹の残念な釣果で終了となりましたが、この1匹の釣果が、これから先に繋がる、見えシーバスゲームの、突破口を開く鍵になったと実感しています。皆さんも見えシーバスを狙ってみませんか。
＜松永一幸／TSURINEWSライター＞
