浜松開誠館の水谷が4強導く決勝点「気持ちよかった」東海大翔洋の西田「後半足が止まった」<全国高校サッカー選手権静岡県大会>
第103回全国高校サッカー選手権静岡県大会で、浜松開誠館が2−1で東海大翔洋に逆転勝ちし、3年連続のベスト4進出を果たした。両チームの選手や監督の試合後のコメントは次の通り。
浜松開誠館 決勝点を決めたMF水谷健斗(ヴィアティン三重出身)
「興奮しすぎて冷静になれなかったけれど、気持ちよかった。リーグ戦は2点ぐらいしか取れていなかったので、こういう大事な時に決められて良かった。先制されても負ける気はしなかった。相手が強いのは分かっていたけれど、入りから押し込めていたので勝てると思っていた。『自分たちならやれる』と後半入る前のミーティングで話したりして、気合を入れ直した。脩君(田中)が入ってから、少しずつ流れが変わった」
浜松開誠館 青嶋文明監督
「前半に失点したのは残念だったが、ほぼ狙い通りの試合はできたと思う。雨の天然芝はなかなか経験がなかったので、前半どうしても臆病になってしまっていた。ハーフタイムは『落ち着いて冷静に、積極的にミスを恐れずにいこう』という話をした。(後半から出場の)田中脩はずっと調子が悪くて試合に出ていなかったが、彼を使えば流れが変わるのは分かっていたので、前に強くなるようなカードを切った。(水谷の勝ち越しゴールも)狙った形でよかった。彼は攻守において非常にバランスよくプレーできる選手なので、来年のチームの中心にもなるし、今大会を通じて自信をつけてくれればと思う。
彼らの大会なので1試合でも多くやれるように最善を尽くしたい。今日のような素晴らしい試合をさせていただいて、彼らもすごく良い経験ができていると思う。一生の財産にしてほしいなと思う。次に向けてしっかり切り替えて、準決勝の準備に取り掛かりたい」
東海大翔洋 先制点をアシストしたMF西田堅翔(FC桜が丘出身)
「自分たちは勢いに乗っていくタイプなので、先制した時は勝てると思ったけれど、後半足が止まり始めた。セカンドボールを全部拾われて、前を向かれて…。ずっと攻められて、やられるなと思っていたら、しっかりやられた。自分たちはボールをつなぐチームなのに、あまりつなげなかった。なかなかボールも来なかった。まだプリンスリーグ昇格という目標がある。昇格できたら、うまい選手も入ってくるようになるし、注目されるようになるので、後輩たちにお土産を残せるように、切り替えて頑張りたい」
東海大翔洋 太田恒治監督
「最後に相手の圧力を浴びて、うちのサッカーができなかったかなと思う。試合開始早々にFWの原田(十和)がケガをしたのが痛かったが、サッカーは総合力。一人欠けたからといって、どうこう言えない。しのぎ切るか、追加点かという中で、追い掛ける側の圧力が上がってきて、自分たちはしのぎ切るしかないという展開になってしまった。ボールが全然動かなかったわけではないが、フィジカル勝負になってしまったのは残念。
結果にはつながらなかったが、選手たちには『いいチームだったな』と伝えたい。そこは間違いないと思う。
ただ、フィジカル的なものをもっと強化しないと、こういう戦いは乗り越えられないんだなと感じた。彼らにはまだ戦いが残っている。プリンスリーグに昇格して終わりたいと思う」