「捨てるのが苦手な人」の固定概念を変える“3つの考え方”
片付け＝捨てること……と思うと片付けが進まなくて苦しくなる……。そんな風にお悩みの方が多いのではないでしょうか。住まいのキャパを超えるモノの量だと、確かに捨てることを避けては通れません。ですが、モノを目の前にすると、どうしても捨てられない……。そんな捨てるのが苦手な方は、どのようにモノと向き合い片付けを進めていけばよいのでしょうか。今回の記事では、捨てるのが苦手な方のモノとの向き合い方についてご紹介します。片付けは目的ではなく手段です。暮らしが豊かになるためにモノと向き合い、片付けを進めると捉え、片付けをポジティブに捉えられるよう、参考にして頂けると嬉しいです。
1.「捨てる」ではなく「選ぶ」
まずはじめに、片付けられないこと、捨てられないことはいけないこと、片付けられない自分はダメな人間なんだ……と自己否定していませんか？ 片付けが苦手な方は、片付けられないご自身を責めてしまう傾向が強いです。
自分を責めていては、ただでさえ苦手な片付けが苦行でしかなくなります。モノと向き合う際に捨てるモノを選ぶのではなく、今使っているモノ、使いたいモノ、大切なモノを選ぶという視点でモノと向き合ってください。ご自身の暮らしをより豊かにしてくれているモノ、大切にしていきたいモノを選ぶと考えると、片付けたその先の暮らしがより楽しみになってくるはずです。
片付けはモノと向き合うことを通して、大切な「未来」に繋がる選択をしていくこと。楽しんで取り組んでください。
2.なんのために捨てるのか
「捨てなきゃいけない！」という強迫観念があると、思考が固まり動いていきません。まずは強迫観念を外して、モノから思いを離すという風に捉えてみてください。そして、何のために捨てるのかということを改めて考えてみましょう。例えば、足の踏み場のない実家を片付けるのは、実家のご両親の安心・安全のため。
毎日仕事に家事に忙しすぎて探し物ばかりで疲れ果てているなら、ご自身の家事の負担を減らし、時間を生み出してしっかり休養するため……といったように、何のために捨てるのかという目的を第一優先に、モノと向き合っていくようにしてください。
まだ使えるのにもったいない……といったモノにフォーカスした視点だと、モノを捨てることを決断することは難しくなります。モノではなくヒトにフォーカスして、そのモノを持っている自分は気分が上がるのか、もしくは、そのモノの管理に追われて疲れているのか、と捉えると、モノを捨てることを決めていけるようになります。モノ自体に執着せず、モノから思いを離して、モノを捨てることで得られるその先を思い描いて、モノと向き合っていきましょう。
3.モノの手放し先を決める
モノと向き合い、手放すことを決める際にモノの手放し先を決めておくと片付けはスムーズに進みます。明らかなゴミや使えないモノでないのであれば、リサイクルショップなどに譲るという選択肢もあります。ただ単に捨てるとなると罪悪感を感じてしまう方は、モノの手放し先を決めておくことで、モノと向き合うことも億劫ではなくなります。
また、どうしても迷う際は、迷い箱を準備して、いったん時間をおいてみる方法もあります。迷い箱に日付を書いて、６か月後、１年後迷い箱を開けることがなければ、その期間使っていないということが明確になり、納得してモノを手放すことができます。迷い箱で時間をおく際は、期限を設けることも忘れずに。
捨てるのが苦手な方のモノとの向き合い方についてご紹介しました。片付けは目的ではなく手段です。あなたの暮らしをより豊かに、心地よいものにしていくために、モノと向き合いご自身と向き合ってください。あなたが叶えたい暮らしを実現できますように！
Kazuko／整理収納アドバイザー 整理収納教育士