「運命」に導かれる愛のかたち——5月地上波・ローカル局放送開始 韓国ドラマ5選
5月の地上波・ローカル局では、韓国ドラマの名作が続々と放送開始。
注目は、歴史の中で揺れる愛と宿命を描いた3本の時代劇と、心を揺さぶる日本リメイク2作。
“母の愛”や“禁断の恋”といった、人生経験を重ねた今だからこそ深く共感できるテーマがずらり。
家事や仕事の合間に、じっくり味わえる見応えたっぷりで「人の運命」という素材を上手く描き出したドラマばかりです。
心に残る感動と出会える5月の新作ラインナップを、どうぞお見逃しなく。(2025年4月30日現在 / ※編成の都合により放送日時・作品に変更が生じる場合がございます)
(図)Danmee 日本の韓国ドラマファンが厳選!爽やか韓流代表 パク・ボゴム出演ドラマ
『王になった男』(tvN/2019/全24話)
1作目は、2012年にイ・ビョンホン主演で映画化され大ヒットを記録した『王になった男』が、ドラマとして新たに生まれ変わった『王になった男』。
本作の主演は実力派俳優ヨ・ジングと、繊細な表現力で支持を集めるイ・セヨン。
宮廷の陰謀と愛、そして「偽りの王」が見せる人間の尊厳に迫る物語は、深い余韻を残します。
全国最高視聴率は10.9%を記録し、イ・セヨンは本作で「第12回 コリアドラマアワード」女性優秀演技賞を受賞。
なおヨ・ジングは2017年の映画『代立軍 ウォリアーズ・オブ・ドーン』でも同じ“光海君”を演じており、本作は彼にとって二度目の挑戦作となります。
●キャスト:ヨ・ジング、イ・セヨン、キム・サンギョン、チョン・ヘヨン、チャン・グァン 他
●日本初回放送情報:TOKYO MX/2025年5月22日(木) 13時4分~14時
『マザー~無償の愛~』(tvN/2018)
2作目は、2010年に日本で放送された名作ドラマ『Mother』を、韓国が丁寧にリメイクした『マザー~無償の愛~』をご紹介します。
イ・ボヨンが心に傷を抱えながらも、ひとりの少女を守り抜こうとする女性を繊細に演じ、深い余韻を残しました。
視聴率は控えめだったものの、その完成度の高さが認められ、『第54回百想芸術大賞』では作品賞を受賞。さらに韓国ドラマとして初めて、カンヌ国際シリーズフェスティバル 競争部門に出品された、アジア唯一の作品でもあります。
●キャスト:イ・ボヨン、ホ・ユル、イ・ヘヨン、ナム・ギエ、イ・ジェユン 他
●日本初回放送情報:テレ玉/2025年5月22日(木) 10時30分~
『空から降る一億の星』(tvN/2018)
3作目にご紹介する作品は、木村拓哉主演で2002年に放送されたフジテレビ系ドラマを、16年の時を経て韓国がリメイクした『空から降る一億の星』。
主演はソ・イングク、チョン・ソミン、パク・ソンウン。複雑な過去を背負う男女の交錯する運命と愛が、観る者の心を揺さぶります。
視聴率は目立たなかったものの、ストーリーに魅了された“マニア層”の間では今も語り継がれる作品。
OST『星、私たち』(原題:별, 우리)は主演のソ・イングクとチョン・ソミンが自ら作詞し、心を込めて歌ったデュエット曲としても注目を集めました。
●キャスト:ソ・イングク、チョン・ソミン、パク・ソンウン、コ・ミンシ、ユ・ジェミョン 他
●日本初回放送情報:チバテレ/2025年5月2日(金) 18時30分~19時30分
『ポッサム~愛と運命を盗んだ男~』(MBN/2021)
4作目は、MBNが初めて手がけた時代劇として話題を呼んだ『ポッサム~愛と運命を盗んだ男~』をご紹介。
チョン・イルと少女時代のクォン・ユリが主演を務め、安定した演技と抜群の相性を見せました。
軽快なテンポで進む展開と、近年のカジュアルな時代劇とは一線を画す重厚さのバランスが絶妙と評されています。
ユリは「時代劇がよく似合う」と評価され、初挑戦とは思えない存在感を発揮。
視聴率も回を追うごとに上昇し、視聴者の期待をしっかりと掴んだ秀作です。
●キャスト:チョン・イル、クォン・ユリ(少女時代)、シン・ヒョンス、イ・ジェヨン、キム・テウ 他
●日本放送情報:チバテレ/2025年5月28日(水)~
『イニョプの道』(JTBC/2014)
最後は、朝鮮時代を舞台に、身分制度の厳しさの中で希望と誇りを持って生きる人々を描いた“モダン時代劇”『イニョプの道』をご紹介します。
主演はチョン・ユミ、共演にはオ・ジホ、キム・ドンウクといった実力派が揃い、重厚なテーマを丁寧に紡ぎ出します。
運命に抗いながらも、自らの信念を貫こうとするヒロインの姿は、多くの視聴者の心に強く刻まれました。
社会の理不尽さや、逆境の中に咲く意志の強さに触れたい方にこそ、ぜひ観てほしい一作です。
●キャスト:チョン・ユミ、オ・ジホ、キム・ドンウク、イ・シア、チョン・ノミン 他
●日本初回放送情報:サンテレビ/2025年5月8日(木) 13時~13時56分
(ライター/ダンミ 編集部)