「ダックス」「レオナール」を展開する三共生興が通期決算を下方修正
「ダックス(DAKS)」や「レオナール(LEONARD)」を展開する三共生興は11月8日、2025年3月期の中間期決算を発表した。売上高は112億6100万円(前年同期比13.0%増)、営業利益は11億5400万円(同14.2%減)、親会社株主に帰属する中間純利益は11億1500万円(同11.6%減)だった。
売上高の構成比で43%を占めるファッション関連事業は、日本を主軸に中国や香港、韓国、タイなどのアジア市場でビジネスを展開している。国内では首都圏の百貨店での「レオナール」の販売が好調で、海外では旗艦店を出店した香港と「ダックス」のメンズをスタートした台湾での販売が好調で、売上高は前年同期比で7.4%増の49億2200万円だった。だが、香港の旗艦店出店にともなう人件費や家賃などの店舗経費やプロモーションなどのイベント費用の増加したため、営業利益は前年同期比17.9%減の7億9100万円だった。
OEMなどを手掛ける繊維関連事業は、主要な取引先からの受注が安定しており、売上高は前年同期比21.3%増の57億3200万円、営業利益は同0.7%増の3億400万円だった。売上高の構成比では、ほぼ半数を占めている。
不動産関連事業は、大阪や東京、横浜、神戸などで不動産の賃貸を展開しており、稼働率が安定的に推移し、売上高は前年同期比15.9%増の13億5200万円、営業利益は同3.5%減の3億9800万円だった。
三共生興は同日、2025年3月期の通期業績予想を修正しており、売上高は220億円(前回発表は230億円、前年比3.4%増)、営業利益は19億円(同25億円、同23.2%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は21億円(同22億円、同5.7%減)に下方修正した。ファッション関連事業において国内外の市況が当初の想定より低調に推移しているためとしている。