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ディズニー音楽の巨匠アラン・メンケンのインタビューが到着 ソロコンサート日本公演の意気込みや音楽の魅力を語る

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(C)Luis Luque, Luque Photography

誰もが知る名曲を生み出したディズニー音楽の巨匠であり、史上16 人目のEGOT(エミー賞、グラミー賞、アカデミー賞、トニー賞を全制覇)を達成し、数々の栄誉を手にしているアラン・メンケン。彼自身が脚本と構成を手掛け、ピアノの弾き語りとスクリーンを駆使した贅沢な演出で、彼のパフォーマンスを存分に楽しめることができる待望の公演『アラン・メンケン ソロコンサート「ホール・ニュー・ワールド・オブ・アラン・メンケン」』が七夕の夜(7月7日)に大阪府立国際会議場(グランキューブ大阪)にて、一夜限りで開催される。

4月12日(土)12:00からのチケット一般発売を前に、本コンサートに向けたインタビューが実施され、アラン・メンケン自身が日本公演の意気込みや音楽の魅力を語った。

作詞家のハワード・アシュマンと共にアカデミー賞(歌曲賞)を初めて受賞した「アンダー・ザ・シー」の『リトル・マーメイド』をはじめ、『美女と野獣』『アラジン』などの代表曲はもちろん、トニー賞(オリジナル楽曲賞)を初めて受賞した『ニュージーズ』や『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』『ノートルダムの鐘』『天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~』などの彼が手掛けたミュージカル作品の名曲の数々が披露される予定だが、今回大注目なのは、東京ディズニーシーのアトラクション『シンドバッド・ストーリーブック・ヴォヤッジ』のために、書き下ろした楽曲であり、日本のディズニーファンにはおなじみの「コンパス・オブ・ユア・ハート」を生演奏で披露されるとインタビューで言及した。この楽曲を聴けるのは、やはり日本公演として最大の見どころとなるだろう。

(C)Shervin Lainz

——日本のファンのために大阪でソロコンサートを行うことについて、どう思われますか?

今から行ける日が待ちきれないよ。日本が大好きだし、ファンはもちろん、日本のすべてが大好きなんだ。日本のオーディエンスの前でコンサートができるのは、いつだって最高の喜びだよ。

——公演日の7月7日は、日本では最もロマンティックな日だと言われています。ご存知でしたか?

今、知ったよ。最高じゃないか。妻のジャニスとの出会いは1971 年で、完全に一目惚れだった。そう、僕ってかなりのロマンチストなんだーーもちろん、一人の女性に対してだけどね!お互いに心を捧げあうこと、それが人生の幸せの鍵であり、いい関係を築く鍵でもある。愛し合っていれば、時には相手に振り回されることもあるけれど、結局は愛がすべてを乗り越えさせてくれる。

ジャニスには時々「あなたはロマンチックすぎる。なんでそうなの?」と呆れられるくらいさ(笑)。でも僕にとって、それは人生で一番大事なことの一つなんだ。音楽、妻への愛、そして…ロマンスとはちょっと違うけど、ペットへの愛や子供への愛もそう。広い意味での愛さ。「愛が世界を回してる」って言うけれど、本当にその通りだと信じてるよ。

——そういった奥様やお子さんへの愛は、あなたが書いてきた沢山のロマンティックな楽曲に影響を与えたりしたのでしょうか?奥様やお子さんを思い浮かべて、曲を書いたりすることもある?

もちろんそれもあるけれど、愛って普遍的で基本的な感情だ。ロマンチックな愛の多くは、僕たちが世代を超えて人間としてつながり続けるためのもの。だから子供が生まれ、その子供たちも恋に落ち、また新しい命が生まれる。最高の祝福じゃないか。

もちろん、愛にはもっと高い次元での精神的な使命もあるだろうけど、それ以上に大事なのは、その相手との関係がその人を支え、心の中心に戻してくれること。僕が今、安定して充実した人生を送れているのも、ジャニスとの関係のおかげだと思ってるよ。とはいえ、僕が彼女をイラつかせることもあるし(笑)、その逆もある。愛し合っているからといって、すべてが完璧なわけじゃないことを、人は気づかないとならない。でも、最後には「やっぱり君を愛してる」っていう気持ちが、すべてを乗り越えさせてくれるんだ。

——3月、ロンドンでもソロコンサートをやられていましたが、いかがでしたか? 2023年の日本のコンサートと比べ、何か変更点はありますか?

ああ、素晴らしいコンサートだったよ。そして変更点についても「イエス」だ。いつもコンサートでは、新しめの曲をレパートリーに加えて、観客が飽きないように心がけている。それに、曲作りの過程を少し見せる曲を増やして、実写版『リトル・マーメイド』や、今後公開予定の『ヘラクレス』舞台ミュージカルからの曲も加えた。唯一、ロンドンでやらなかったのは「コンパス・オブ・ユア・ハート」だよ。あれは日本以外では知られていないので、披露するのは日本だけなんだ。でも日本のコンサートではいつだってあの曲がハイライトだと言っていい。最近では日本以外でも、あの曲のことを知っている人が増えてきて、とても嬉しいよ。すごく誇りを持っている曲だからね。総じて、ロンドンでのコンサートは素晴らしかったし、オックスフォード大学のオックスフォード・ユニオンが主催してくれた学生とのトークも、素晴らしい経験だったよ。

——「コンパス・オブ・ユア・ハート」を期待していいんですね?

ああ、もちろん。皆さんをがっかりさせるようなことはしたくない。それに、あの曲を演奏するのが大好きなんだ。自分が書いた曲を、本当に聴きたいと思ってくれる観客と共有できるのは、心満たされる瞬間だよ。僕にとってはまさに宝物と呼べる、時間が止まるような、特別で大好きなひとときだ。「コンパス・オブ・ユア・ハート」は間違いなく、演奏するよ。

——それを聞いて、日本のファンも大喜びすると思います。

よし! だったら絶対にやろう。

——もし生まれ変わるとしたらまた作曲家になって音楽をやりたいですか?もしくは、スポーツとか、他の職業につきたいですか?

人生について僕が思うのは… ってその前に、まず生まれ変わりを信じるかどうか、という話になるよね。僕は、人間はもしかしたら何度も生まれ変わってるんじゃないかと思うんだ。間違いかもしれないけど、人生は神秘に満ちているものだ。今、この人生こそが僕のダルマ(この世における使命)であり、僕の旅であり、僕が世界に提供できるものなんだと思っている。でも、人は生まれた時に、自分のダルマが何なのかなんてわからない。だからこそ、自分の目的を見つけられることが、人生に起こりうる最も素晴らしいことの一つなんだよ。そこに全員に当てはまるルールはない。僕らはそれぞれ、違う存在だからね。

僕の場合、家族の男たちはみな医療の道に進み、ほとんどが歯科医だった。だから僕も当然、そうなるもんだと思われてた。でも、11歳で消化性潰瘍を発症してしまい、体が「それは僕の進む道じゃない」と教えてくれたんだ。もちろん歯は大事だし、歯医者には感謝しているよ。でも、僕の旅と才能は、自然と音楽へと僕を導いてくれた。次の人生で何を見つけるかは、どんな職業につくのかは、その時にならないとわからない。でも、それ以上先のことは見えなくても、一つ確かなのは、音楽が本当にパワフルで、普遍的なものだということ。

音楽は思考を超え、心や人生の真髄に直接届く。だからこそ、自分に音楽を生み出す才能が与えられたことを、心から幸運に思っているよ。

ディズニー音楽の巨匠は、会場を素敵な世界へと、どんな魔法をかけてくれるのか、ソロ公演ならではのプレミアムな一夜が待ち遠しい。チケットは、4月12日(土) 12:00より一般発売開始。

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