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【アジング】リールのハンドル交換の楽しみ方

つり人オンライン

アジングの楽しみは釣果だけではない。タックルをカスタムして自分好みにすることも面白い。ハンドル交換なら誰でも手軽にカスタムできて効果も実感しやすい。

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写真と文◎編集部

ハンドルカスタムで感度向上

アジングは道具立てがシンプルで初心者でも始めやすい釣りである。しかしながら釣果を伸ばそうとすると意外と奥が深い。アジングにおいて釣果アップに一番効果があるのはタックルの感度を向上させることだろう。コツンと分かりやすいアタリだけではなく、テンションが抜けるもの、軽く抑え込まれる……、などアジのアタリはさまざま。今まで気付けなかったアタリに気付けるようになればそれだけヒットチャンスは増えるだろう。もちろん、アタリだけでなく潮の流れの変化を感じ取ることも重要だ。タックルから伝わってくる情報を詳細に把握できるようになるために、タックルセッティングをしていくことでアジングをより深く楽しめる。そんな楽しみ方をリールのハンドル交換から提案しているのが釣り具のカスタムパーツメーカーであるDLIVE(ドライブ)だ。

「アジングは繊細な釣りなのでタックルのバランス次第で気付けるアタリが増えるんです。そのために道具をカスタムしていくことは効果的ですね」と話すのは横浜エリアで10年以上アジングを楽しんでいる曽根裕也さん。

「特にハンドルカスタムは手軽にでき、ビフォーアフターの違いを実感しやすいです。ぜひ体感してみてほしい世界です。ドライブでは長さが異なるハンドルを用意してあるのでぜひ好みの長さを見つけてください」とドライブスタッフの佐藤潤弥さん。

横浜でのボートアジングは護岸周りを探っていくのが基本スタイル

 

オカッパリタックルでOK横浜のボートアジング

10月下旬、横浜のボートアジングが好調ということで曽根さんと佐藤さんが利用したのはボートフィッシングガイド21style。ほかにもドライブスタッフの菅家博一さんとクリアブルー代表の本岡利將さんも加わり和気藹々で出船する。

船長の土田巧さんによると最近は夜光虫が出ていて少し難しいものの、魚影は豊富でサイズもいいそうだ。港湾部の明りが照らす護岸際を泳ぐアジをねらっていくのがこの釣りの基本パターン。タックルはオカッパリ用のジグ単タックルでOK。使うジグヘッドも1~3g程度とオカッパリスタイルのまま楽しめる。

この日はクリア系のワームに反応がよかった。サイコロヘッドにセクシービーの組み合わせ(どちらもクリアブルー)が横浜エリアでは高実績

 

21styleのボートはライブスコープを搭載しており、画面を覗くと護岸際に泳ぐアジの群れが丸わかり。船長がそのタナを伝えるとすぐに本岡さんがヒットさせた。佐藤さん、菅家さんが続き、少し遅れて曽根さんもキャッチ。どのアジも体高のある立派な良型だ。

「ボートアジングは魚を見つけられる分簡単に釣れやすいですが、シビアな時ももちろんあります。そんなときは道具に助けられることも多いです。厳しい時にこそ自分好みにカスタムしたタックルだと長く集中力が持続するんですよね」

曽根さんや佐藤さんは、表層を探るときはより繊細に操作しやすいショートピッチの38㎜ハンドル、ボトムを探るときは回収しやすく手返しを重視して40㎜、といった具合でこまめにハンドルを交換していつでも快適にアジングが楽しめるように工夫していたのが印象的だった。

 

 

使い心地が変化するハンドルの軽さと長さ

リールのハンドルをカスタムする際には軽さが注目されがちだが、それだけでなく、ハンドルの長さ(ピッチ)やハンドルノブの素材、形状にも注目することで、より自分好みのカスタマイズが可能になる。

●ハンドルの軽さ

アジング用タックルの総重量は200~250g程度だろう。そのうちの大部分をリールが占めており、ハンドルの重さは純正でも20g弱ある。これをゼロにすることはできないが、カスタムハンドルに変えるとグッと軽くすることができる。DLIVEの交換ハンドル、エアーステアシリーズであれば、10g前後と半分近くまで軽くすることが可能だ。

「総重量が軽くなって細かいロッド操作がしやすくなるのはもちろんですが、ハンドルが軽くなるとより少ない力で回すことができます。つまり、潮の流れの変化を巻きの重さでも気付けるようになるんです」と佐藤さん。

●ハンドルの長さ(ピッチ)

アジングで多用される2000番クラスの純正ハンドル長はおおむね40㎜。この長さが変わることで手返しや巻き上げのトルク感が変わってくる。基本的には短くすると初動が重くなるが、その分巻き取り量を自然に抑えられるようになる。一方、長くすればトルク感が強くなり負荷がかかっても楽に巻けるため、良型がヒットしても楽に寄せることができるようになる。

「キャスト後やアクション中のラインスラック回収時に意外と巻きすぎていることが多いんです。ハンドル長を短くすると巻き過ぎなくなってリグが動きすぎません。その分アジにリグをしっかり見せることができるんですよ」と本岡さんは話す。

また、ハンドルの回転半径が小さくなれば手首を回すだけでハンドルを回せるのもメリットのひとつ。スローな一定リトリーブや細かいアクション入力でもブレが抑えられるからだ。

ドライブでは33、38、40、45㎜をラインナップしており、好みや用途に応じて長さを選ぶことができる。

●ハンドルノブの素材や形状

リーリングの際に直接触れるハンドルノブの素材が変われば感触も変わる。金属のように硬ければ硬いほど感度は上がり、軟らかいほど指にフィットしてつまみやすくなる。

ドライブのハンドルノブはやや硬めのシリコン製となっており、グリップしやすくも感度は良好。純正のI字型を薄くした基本的な形状をしたシリコンフィットノブのほかにも新発売のラウンド型のシリコンラウンドノブもある。

「ラウンド型はあらゆる角度からつまんでも同じようにつまめますし、ライトゲームならではの指を添えるだけ、といったソフトな持ち方でも使いやすい優れものです」

リールのハンドル交換は大掛かりな作業ではないが、その変化にはきっと驚くはず。特にアジングのように繊細な釣りでは、こうした小さなカスタムの積み重ねが釣果に繋がることも多いので、試してみる価値はあるだろう。何よりドライブのハンドルは機能性ばかりではなく特徴的な肉抜きデザインが美しい。装着されたリールを眺めるだけでも気分が上がるはずだ。自分だけの専用機を仕上げていくという、より深いアジングの楽しみ方を、まずはリールのハンドル交換から始めてみてはいかがだろうか。

ステアというモデルだ。ダイワ、シマノ製リールに対応しており、ブラックシルバーとガンメタゴールドの2色展開

 

右がシリコンラウンドノブ、左がシリコンフィットノブ。ノブを指で軽くつまんでリトリーブするライトゲームに特化したハンドルノブ。中央の最薄部分は6.1㎜という薄さで軽量化とつまみやすさを両立している。シリコンゴム特有の柔らかさと手に馴染む感覚は純正にはない使いやすさだ。水で濡れても滑りにくい

 

 

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