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冬の高校スポーツ全国大会 バスケットボール女子 高校日本一のチームへの挑戦を目指し明豊の戦いが始まる 【大分県】

オー!エス!OITA

「写真/オー!エス!OITA SPORTS」

 昨年から先発メンバーを固定し、2年間の積み上げが形となった。この1年間は県内の公式戦では無敗、集大成となる全国高校バスケットボール選手権大会(ウインターカップ)に2年連続4回目の出場を決めた。チームを率いて14年、杉山真裕実監督は「これまでも強いチームになり、素晴らしい選手もいたが、今年は層が厚くバランスのいいチームになった」と期待を込める。

 

 キャプテンの末永瑠奈(3年)を軸に先発メンバーを変えなかった理由は、「変化」より「成熟」を選んだからだ。マンネリ化やチーム内競争が弱まる危険性もあったが、「メンバーを変える選択は全くなかった。チームが熟成することで1、2年生が途中から試合に出るチャンスを与えられた」と杉山監督。もちろんベンチメンバーの3年生への期待も大きく、「スターターでもサブでも、それぞれの役割が分かっているのが3年生」と信頼を寄せる。

 

県内負けなしでウインターカップ出場権を手にした

 

 今年は全国高校総体以外にも皇后杯全日本選手権ブロック予選や九州のU18日清食品リーグ九州ブロックなど、社会人や大学生、九州の強豪校と対戦し、これまでにない経験を得た。格上もしくは同等のチームと高いレベルの試合をしたことで、選手は自信を付けた。ウインターカップの県予選では、末永が厳しいマークを受けることもあれば、永原琉衣(3年)がファウルトラブルに陥ることもあったが、焦ることなく試合を進めることができた。末永は「昨年はチームとしても個人としても調子の波があったが、今年は悪いなりに勝てるバスケができるようになった」と成長を感じている。

 

 ウインターカップでは、1回戦で山形中央、勝てば第1シードであり全国高校総体3連覇の京都精華学園と対戦する。「組み合わせが決まり、選手たちはビビるどころが楽しみにしていた。頼もしかったし、ワンランク上のチームになったと思った」と杉山監督。すぐに相手の試合動画を手配し、先発だけでなくベンチメンバーの特徴、オフェンスやディフェンスのシステムなどを分析した。組み合わせが決まった2日後には、すでに対戦相手を想定した練習を行い、具体的な指示が飛ぶ。監督も選手もすでにウインターカップモードに入っていた。最大にして最高の挑戦となる日本一のチームとの対戦を目指し、これまでの成長を武器にした明豊の戦いが始まる。

 

全国に向けた練習がスタートした

 

 

(柚野真也)

 

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