県商工 プラモ選手権 初代王者に 8作品中4作品が入賞
静岡県で12月に行われた高校生のプラモデル日本一を決める大会「第1回全国プラモデル選手権大会」に県立商工高等学校(川島俊輔校長)の生徒が参加し、最優秀高校賞を受賞。初代王者に輝いた。
全国プラモデル選手権は、プラモデルを活用したまちづくりを官民連携で進める静岡市が、高校生にものづくりへの関心を深めてほしいという思いで開催した。
初開催となった同選手権大会には全国から27校・124人が参加。県商工校は、ビジネス科や技術科の生徒が集まり様々なものづくりにチャレンジしている技術研究部の12人で6部門中4部門に8作品をエントリーした。同部顧問の遠藤康貴教諭によると、プラモデル作品は生徒が約3ケ月で制作したという。
課題テーマ部門に出品した『マスドライバー誕生!!宇宙へ』は、ロケットの発射台を表現し、優秀賞を獲得。
単体部門では、「メカトロウィーゴコース」で『ウサギと亀』が最優秀賞、『技術研究部天(そら)への想い1』が優秀賞に、また、同部門「フレームアームズ・ガール、メガミデバイスコース」で『猛火の炎』が優秀賞に輝いた。
各賞の選考はプロモデラーやデザイナーのほか、月刊ホビージャパン編集長らが審査員となり、塗装、工作、表現などの項目で実施。同校は各部門での受賞作品とプレゼンテーション審査の加点によって最優秀高校賞を獲得し、同大会の初代王者となった。
『ウサギと亀』を担当した萩原愛優美さんは「元々白いキットにさらに白い塗料を塗ったり、アクリルでウサギの耳や尻尾などを作って一つひとつ丁寧に作った」と話し、『猛火の炎』を担当した福井恭史郎さんは「赤い部分は塗料で深みのある色に仕上げた。細かいパーツもあって難易度が高かったけど達成感があった」と振り返った。また、遠藤教諭は「みんなが努力して頑張った成果が実って良かった。社会人になっても今回の経験を生かしてほしい」と語った。