産地にこだわった天然魚のお造りや焼き物を満喫♪尼崎『千ふく』で味わう季節の味覚 尼崎市
天然魚や近江牛のシャトーブリアンなど季節の味覚を日替わりでいただけるお店『千ふく』(尼崎市)。どんなこだわりの和食がいただけるのか気になったので取材に行ってきました。
お店は阪急塚口駅から徒歩約6分の所にあり、2011年にオープンしたお店です。
入ってすぐの所には生け簀があり、やはりこれがあるお店は新鮮な魚を提供している優良な証だと感じる筆者。
店内は落ち着いた照明で、一枚板の立派なカウンターや個室もあって料理をゆっくり堪能できる雰囲気が整っています。
メニューは毎日日替わりでその日店主が仕入れた全国各地のうまいもんが楽しめます。値段は少々高いと感じる方もいるかもしれませんが、値段以上の価値が十分にある店主が自信をもって仕入れているものばかり。
常連のお客さんはそれを気にせず食べたいものを存分に注文する方々もおり、中には週に8回(毎日夜と土日のランチ)に訪れる強者もおられるのだとか。
今回筆者も本日のおススメ料理を堪能させていただきました。
来店されたお客さんに必ず出す「突き出し」は日替わりで旬の食材をたっぷり使用されています。
最初にいただいのは、「天使のエビの湯引きとフルーツトマトとおくらのお浸し」でエビはプリプリで甘く、出汁がきいたジュレがかかったフルーツトマトは酸味と甘みが絶妙で口の中をさっぱりさせてくれます。
こちらの「茶わん蒸し」の上にのっているオレンジ色のものは”コノコ”と呼ばれるナマコの卵巣だそうで筆者は初めていただきます。恐る恐るいただくと下処理がしっかりしてあるおかげで生臭さなどなく、つるんとしたのどごしで珍味を味わえました。
「千葉県産のもちカツオの藁焼き」は、藁の風味がしっかりあって餅のようなもちもちとした食感が楽しめます。緑の葉にんにくソースにはパンチがあって食欲を増進させてくれます。
「天然魚のお造り盛り合わせ」は、店主が長年の経験から一番自信をもって提供できる産地の魚が並びます。この日は北海道産の「時鮭」や千葉県産の「金目鯛」、熊本県産の「ウニ」と淡路の「針イカ」など豪華なラインナップ。
「金目鯛」は、うっすらとのった脂が微かな甘さを感じさせてくれとても上品な味わいです。
熊本県産の「ウニ」と淡路の「針イカ」のウニは独特の苦みなどはなくあま~く、柔らかいイカとの相性は抜群でした。
明石の「鰆の醤油焼き」は、ピンクのお皿がとっても映えていて周りには兵庫県の花山椒がちりばめられています。
味付けはシンプルでその分魚本来の美味しさが際立った一品。身はふわふわでこんなに美味しい鰆を食べたのは初めてです。店主にそれをお伝えすると「今日の鰆はかなり当たりやで!」と笑顔で答えてくださりました。
上質な食材を仕入れるばかりではなく、なんと猪や鹿の生ハム作りにはまっているという店主。実際に見せていただくとその様子は迫力があって、今はだんだんと白カビがついてきている最中なんだとか。完成まで半年から一年はかかるものでもちろんお店でもこれらを味わうことができます。
「お造り」や「焼き物」も一品4,000円~と値段はしますが、どれもかなりこだわりをもって仕入れたものでなかなか関西では食べられない産地の魚などもあり値段以上の価値を感じられると思います。どうせお金を出すなら美味しいものが食べたいという方はぜひ一度訪れてみてほしいです。
場所
千ふく
(尼崎市南塚口町2-13-17)
営業時間
11:30~14:00
17:30~23:00
定休日
月曜日、第1日曜日