大戸稲荷で初午祭 関係者ら20人が祈願
170年前にまつられたと伝わる川崎市地域文化財のピンスケ大戸稲荷神社(下小田中1の4の1)で2月8日、恒例の「初午(はつうま)祭」が行われた。主催は大戸稲荷大明神奉賛会(松原重郎代表)。
商売繁盛や五穀豊穣、家内安全などを願い、会員や関係者ら約20人が参列。京浜伏見稲荷神社(新丸子)の富澤俊太郎さんがお清めとお祓いを行い、祭りの趣旨を読み上げると、参列者一人一人が神前に玉串を捧げた。
以前は大戸小学校の南側にあった同稲荷が現在の場所に移設されたのは、同小が大戸国民小学校として創立された後の1943年ごろ。当時の教員らにより管理され、道路を挟んで向かいにある「権九郎稲荷」と、今はない「おひな稲荷」とともに下小田中三稲荷と呼ばれていた。
松原代表は「昔から人々の手によって守られきた伝統行事。奉賛会の会員たちも高齢化してきているので、何とか若い人へ継承して残していきたい」と思いを込めた。