アジ&カサゴリレー船で良型混じりに両本命が好反応!【愛知・第二武丸】
特大カサゴ交じりで大型の数釣りが楽しめる真冬に入った。第二武丸に問い合わせると、「アジが良型中心で好調だもんで、カサゴとリレーで出船するよ。カサゴもシーズン出だしとして良いよ」と期待感十分な回答。早速予約を入れた。伊良湖沖のカサゴ釣りの鉄板条件は「ナギと緩い潮回り」。当日はナギ予報+長潮が重なるチャンスデーだった。
第二武丸でアジ&カサゴ狙い
12月25日、愛知県・南知多町の第二武丸で出船した。船長は大ベテランの山下貴三さん。午前7時に出発し、約40分でアジポイントの伊良湖沖・浅間出しに到着した。
私のタックルは、サオがダイワAブリッツネライMH240、リールはシマノフォースマスター600、ラインはPEライン2号。仕掛けは、支給品のオキアミ専用バリ2号5本、ハリス2号23cm、ミキイト5号、枝間42cm、全長2.48mの緑スキンサビキを使用。伊勢湾周辺の魚はイサキもそうだが緑スキンが大好物だ。仕掛けの上にコマセカゴがあり、最下にオモリ80号を付ける。付けエサのイカ短も配付された。
開始から好反応
午前7時45分、「水深75mです。底から3m付近に魚探の反応がよく出ています。すぐに食ってきます。始めてください」と合図があった。
まずは様子見で底を実測する。スーっと仕掛けが落ちていく。さすが75mもあると着底まで時間がかかる。トンっとオモリ着底と同時にサミングして止める。リール表示は78m。
仕掛けの長さ約2.5mと船長指示の底から3mを足して約6mとし、72mまで巻き上げると瞬時にククンとアタリ。「すぐに食ってくる」という船長の言葉通りだ。ここで肝心なことは追い食いさせることだ。深場の釣りは上げ下げに時間を要するため、一度に1匹でも多く釣り上げることが釣果を伸ばすコツ。
グングンとアジが食いつくたびにサオが重くなる。1分ほどたっただろうか、サオのしなりがきつくなったのでゆっくり巻き上げる。ずっしり感が心地いい。一発目から23cm前後のアジの4重連釣!サバ折りで血抜きしてバケツに入れた。
尺級アジを連掛け
次投に向けてハリスのヨレとチヂレを丁寧に伸ばし(面倒だが釣果を左右する)、イカ短を全てのハリに付けていく。大型アジにイカ短は効果てきめんだ。次投、ぴったり72mで止めるとガガンと大きなアタリ。リールの速度を落として慎重に巻き上げると、水面を割ったのは30cm弱と良型2匹の3重連!このサイズが釣れるとうれしい。
周囲を見ると至るところで銀りんが舞っている。正に入れ食いだ。そんな折、今までにない強烈なアタックでサオが絞られた。サバか、マダイの3年生以上か。グングンと潜り込む相手をいなしながら想像する。
水面下に獲物が見えてきた。かなり大きなアジが2匹いる。船長が声を掛けてくれたが、抜けると思うと答えて引き抜くと、暴れた1匹が口切れでサヨウナラ、1匹は取り込むことができた。アジは40cm弱の大物。逃した1匹が惜しく、船長のご厚意を素直に受ければ良かったと後悔した。
カサゴ狙いへリレー
午前10時前に活性が落ち着くと、貴三船長から「カサゴへリレーします。型の良いカサゴがいるポイントを攻めていきます」と説明があり移動となった。
10分で同じ伊良湖沖の丸山出しに到着。あらためてカサゴ用にミキイト5号、ハリス3号25cm3本、枝間45cm、オキアミ専用バリ2号の胴つき仕掛け、エサの冷凍サンマの切り身が配られた。オモリは60号を使用する。
私はミキイト5号、ハリス2号30cm5本、袖バリ9号の自作仕掛けを使用した。この仕掛けの特徴は、枝のビーズに穴が広いダイワ快適DビーズマーキングLを使用してハリス交換を容易にしていることに加え、ミキイト5号と枝ス2号のアンバランスと細軸の袖バリ9号によって根掛かり時に枝だけ切れるかハリが伸びるかして仕掛け全体を回収できる点にある。
そしてエサの切り身は端にハリを掛けると海中での回転を防ぐことができる。皮側から刺さないとエサ持ちが悪くなることを覚えておこう。
25cm頭にツ抜け
午前10時15分、「水深75mです。どうぞ」と開始の合図。オモリ着底と同時に仕掛けをたるませてハワせる。高活性だとこの時点からアタリが出るが、今日はそうでないのか。ゆっくりイトを巻くとココンと小さなアタリ。ハリに乗ったことを確認して巻き上げると意外に重い。なんと23cm前後の良型カサゴがダブルで上がった。
次投もハワせるが反応がない。ゆっくり巻き上げるとゴゴンと大きなアタリ。今日のヒットパターンはこれかな。腕にずっしり重みが伝わる25cmの大物カサゴだ。
3投目はハワせず縦気味を維持したままテンションを抜いて(仕掛けがくの字に曲がるイメージ)縦に巻き上げる誘いを試みると、一発回答でひったくられ、23cm前後の良型が上がった。
アジに続きカサゴも高活性で順調にスコアを重ねる。午前11時10分、アタリと同時に根掛かりと思われるような感じになった。岩場からカサゴをはがすようにゆっくり引き上げ底を切る。非常に重たい。間違いなく重連釣だ。26cmに23cm前後2匹のトリプル。これで一気にツ抜けした。
良型多数確保に満足
貴三船長はこまめに移動してくれるので、移動後の初投を逃さず集中して投入する。そして午後0時25分、絶好調を象徴するかのように良型のダブルで20匹に到達。さらに4匹追加して沖上がりの午後1時を迎えた。アジもカサゴも良型連発、数釣りもできて最高に楽しい釣行となった。
キープした釣果はアジ19〜37cm33匹、カサゴ20〜26cm24匹と大漁だった。天気とよく相談し、伊良湖沖に出られる波の穏やかな日を選ぶと好釣果に恵まれる可能性が高くなる。さらにカサゴは小潮、長潮、若潮の緩い潮回りなら最高だ。
<週刊つりニュース中部版APC・鬼頭佳嗣/TSURINEWS編>
この記事は『週刊つりニュース中部版』2024年1月24日号に掲載された記事を再編集したものになります。