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犬を留守番させるときに『絶対NGなタブー行為』4選 深刻な事故や怪我を招く状態とは

わんちゃんホンポ

犬を留守番させるときに「絶対NGなタブー行為」

犬を留守番させるときに飼い主がついやってしまいがちな行為が、大きなリスクにつながることがあるので注意が必要です。ここでは、深刻な事故や怪我を引き起こしかねない「絶対NGなタブー行為」をご紹介します。

1.夏場にエアコンをつけずに留守番させる

犬は体温調節が苦手で、人間よりも暑さに弱いため、特に夏場は、熱中症のリスクが高まります。

犬の熱中症は、『症状の出現から90分以内の治療が必要』とされており、治療が遅れると命を落とす可能性が高くなります。

夏場にエアコンをつけずに犬を留守番させると、室温が上昇して、熱中症の危険にさらされる可能性が非常に高くなります。窓を開けたり、扇風機を回したりするだけでは十分な対策とはならず、飼い主が帰宅した際に犬がぐったりしているという事態になりかねません。

夏場に犬を留守番させる際は、必ずエアコンをつけて出かけましょう。

2.危険な場所に出入りできる状態にする

家の中には、キッチンや浴室、ベランダなど、犬にとって危険な場所がいくつも存在します。こうした場所に留守番中の犬が自由に出入りできる状態は、大変危険です。

キッチンには包丁やコンロなど、犬が触れると怪我や火傷を負う恐れのあるものがたくさんあります。留守番中の犬がコンロのスイッチを押してしまい、火災が発生した事例も報告されています。

また、浴室では滑りやすい床で転倒したり、浴槽に落ちて溺れたりするリスクがあり、ベランダからは転落する可能性が考えられます。

犬は基本的に好奇心旺盛で、予測できない行動を取ることがあるため、十分な安全対策が必要です。

3.口にすると危険なものを放置する

チョコレートや玉ねぎなどの犬に中毒を引き起こす食品、ポトスやアイビーなどの犬にとって有害な観葉植物、医薬品、アクセサリー、洗剤などを留守番中の犬が誤って口にしてしまうと、非常に危険です。健康に深刻な影響を及ぼす可能性があり、場合によっては命を落とすこともあります。

また、電気コードを噛んでしまうと、感電や火災の原因になる恐れがあります。

これらの危険なものを犬の届く場所に放置したまま外出するのは、絶対に避けましょう。

4.水を1箇所にしか用意しない

犬の健康を守るために、水分補給は欠かせません。水分が不足すると、脱水症状を引き起こし、命に関わる危険性があります。そのため、犬がいつでも自由に新鮮な水を飲めるようにしておくことが大切です。

特に犬を留守番させる際は、水を十分に用意しておく必要があります。水を1箇所にしか用意していないと、飲み干してしまったり、容器をひっくり返してしまったりした場合に、水分補給ができなくなる恐れがあります。

犬の安全な留守番のための対策とは

犬を安全に留守番させるためには、適切な対策が必要です。上記でご紹介した「絶対NGなタブー行為」を踏まえて、犬の安全な留守番のための対策をご紹介します。

適切に温度管理をする

室内の温度管理は、犬の健康を守るために必須です。犬が快適に過ごせる室温は個体によって異なりますが、一般的には、夏場は25℃前後、冬場は20℃前後が目安とされています。

夏場は、留守番中の熱中症を予防するために、必ずエアコンをつけて出かけ、快適な室温を保つことが非常に重要です。冬場もエアコンを使用したり、ブランケットを用意したりして、留守番中に犬が寒さに震えないよう配慮しましょう。

危険な場所に入れないようにする

犬が留守番中に、家の中をどこでも自由に出入りできると、事故や怪我のリスクが高まります。家の中の危険な場所には、犬が入れないようにしっかりと対策することが大切です。

特に、事故が起こりやすいキッチンや浴室、ベランダは、必ずドアや窓を閉め、必要であればゲートを設置して、犬が入れないようにしましょう。これにより、留守番中の予期せぬ事故のリスクを大幅に減らせます。

危険なものへの対策をする

犬を安全に留守番させるためには、危険なものへの対策も必要です。犬が口にすると危険な食品や観葉植物、医薬品などは、犬の届かない場所に片付けて出かけましょう。これにより、誤飲のリスクを減らせます。

また、犬が噛むと感電や火災の原因となりうる電気コードは、コードカバーをつけると安心です。

水を複数箇所に用意する

留守番中に水が足りなくなって、犬が脱水症状を起こさないように、水は1箇所だけでなく、複数箇所に用意しましょう。飼い主が在宅していれば、こまめに水を補充することができますが、留守中はそれができないため、予備の水を用意しておく必要があります。

特に、留守番が長時間になる場合は、水が不足しないよう十分に注意しましょう。

まとめ

今回は、犬を留守番させるときに「絶対NGなタブー行為」について解説しました。

犬の留守番にはさまざまな危険が潜んでおり、深刻な事故や怪我につながることもあります。

しかし、今回解説した「絶対NGなタブー行為」を避け、安全対策をしっかり行うことで、その危険を大きく減らすことができます。それによって、飼い主も安心して外出することができるでしょう。


(獣医師監修:葛野宗)

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