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東啓介、デビュー10周年の集大成コンサート『Connecting Puzzles vol.2』で自身の進化を魅せる オフィシャルレポート公開

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東啓介コンサート『Connecting Puzzles vol.2』

2024年10月29日(火)東京・有楽町I’M A SHOW(アイマショウ)にて、デビューから10年、数多くの舞台、映像、ミュージカル作品に出演してきた東啓介のソロコンサート『Connecting Puzzles vol.2』開催された。

ミュージカルの名曲から、邦楽に洋楽、弾き語り、そしてダンスまで、多岐にわたる魅力が光った本コンサート。この度、本公演のオフィシャルレポートが公開された。

オフィシャル公演レポート

まずは2024年4月に上演され、東自身も出演したミュージカル『VIOLET』から、「Let It Sing」を。東の生の歌声が発せられると客席側はクラップで応え、一体感が生まれた。役としてではなく、東本人の感情と伝えようという意思を乗せて、パワフルにソウルフルな歌声が響き渡る。
「前回の『〜vol.1』のときにこのタイトルをつけまして。ライブのタイトルが決まっていると、2回目、3回目と積み重ねて密度の濃い時間になり、みんなと共有するものがたくさんできていく。パズルをどんどんつなげていって最終的には大きな絵になるように、これから一緒に育んでいきたいので、ぜひよろしくお願いいたします!」

ライブを通した交流が楽しくて仕方ないといったテンションで、「一緒に楽しみたいというのがひとつテーマで、『〜vol.2』で新たなライブをお届けできたらなと思っていますので、ミュージカルの名曲を2曲続けて歌います」と、曲の紹介&解説などを挟みながら進行していく。

「Corner of the Sky」(ミュージカル『ピピン』)はしっとりとピアノ伴奏に乗せて歌い出し、伸びやかに力を増していった。「過去に2回歌ったことがあって、自分に合っている気がするので、勝手に持ち曲にしようかと思っています(笑)」と語り、続く「Cry for Me」(ミュージカル『ジャージー・ボーイズ』)はコーラスワークの映えるアレンジで披露。「何度目かの転機となった作品で、とても大切な役だった。今回はコーラス入りで本番により近い形で届けることができたのもうれしかった。みなさんも2020年と2022年の記憶が少しでも蘇ったのでは!?」と客席に問いかけると拍手が沸き起こった。

「ハクナ・マタタ」(ミュージカル『ライオンキン グ』)

次のブロックでは「Go The Distance」(映画『ヘラクレス』)、「ハクナ・マタタ」(ミュージカル『ライオンキン
グ』)とディズニー作品からの名ナンバーをセレクト。
「ハクナ・マタタ」ではハロウィン風のかぼちゃの帽子をかぶり、ダンサーとともにコミカルでポップなステージを展開した。耳に手を当てて拍手をリクエストする茶目っ気あふれるポーズに喝采で返すなど、温かな交流場面も。

また、今回は「自由を求めて」(ミュージカル『ウィキッド』)をはじめ、女性が歌う曲を意識的にセットリストに加えたという。「舞台上では演じられない役であり曲なので、こういう場所でしかお届けできない特別な曲として歌わせてもらいました」

「有心論」(RADWINPS)(弾き語り)

歌唱力、表現力ともに成長し続けてきた証をミュージカルナンバーで、さらにバンド曲、女性ボーカル曲に洋楽とジャンルに縛られずに音楽の楽しさを体感しながら伝えて、共有する。中盤は「有心論」(RADWINPS)をキーボードの弾き語りで。ピンスポットが当たる中、ワンフレーズ歌ったところでバンドが入り、言葉数の多い曲をしっかりと、力強く鍵盤を叩きながら歌い終えた。高校時代、怪我でテニスをやめ、途中から軽音部に入りたいと思いと思ったものの、バンドには入れずにひとりでやっていたから、こうして一緒に奏でられるのがうれしいと振り返り、「バンドと一緒に弾き語りができるなんて、夢が叶っちゃった」と語った。

バンド曲から一転、ピアノとバイオリンのイントロでしっとりと歌い始めたのは、クリスティーナ・アギレラの「Beautiful」。原曲の持つエモーショナルさに加えて、東の伸びやかな声で爽やかに届けてくれた。

ソロコンサートのために作詞を担当した新曲「ものがたり」では、美しく力強いメロディーに乗せて、これまでの軌跡で感じたことが素直に言葉にされていた。「みんなでアイデアを出して何かを作り上げていくという、こんなに幸せなことってないなと。いろんなたくさんの人と出会うことによって、どんどん僕の“本”ができあがっていく。その本をみなさんが読んで、東ってこういう人なんだと知ってくれたらと、そんな思いで作詞をしました」と、新たに増えた大切な曲について説明してくれた。

内藤大希

HY「366日」

そしてここで、現在上演中のミュージカル『DEATH TAKES A HOLIDAY』で共演している内藤大希がゲストとして登場! (15時公演のみの出演)ソロで「So Close」(映画『魔法にかけられて』)を高らかに歌い上げる。この場でしか味わえないスペシャルなデュエット曲に選んだのは、HYの名曲「366日」。ピアノに深みのある声で東が歌いだし、内藤へつなぐ。向かい合って歌い、声を重ね合わせながら、観客を引き込んでいった。
MCでは動物キャラ占いの話で盛り上がり、『DEATH TAKES A HOLIDAY』ではじめて共演する以前の交流エピソードを笑いながら振り返る。

「Automatic」(宇多田ヒカル)

終盤もかなりワイルドにアレンジした「Automatic」(宇多田ヒカル)に「丸の内サディスティック」(椎名林檎)と、攻めたセットリストを展開。誰もが知る歌だからこそ、斬新さも際立つというもの。間奏ではダンスも披露し、クールな表情で客席を酔わせる仕掛けも。「絶対に知っている曲を選びたかったのと、女性アーティストのカバーをやってみたかった。一緒に歌いたくなるような、そんな一秒一秒を作っていきたいと思っていたので!」と笑顔で語った。

「丸の内サディスティック」(椎名林檎)

本編ラストを飾ったオリジナル曲「こえ」では、歌に込められたメッセージがしなやかで厚みのある歌唱によって届けられ、心地よい余韻を残した。
来春上演のブロードウェイミュージカル『キンキーブーツ』では念願叶ってチャーリー・プライス役をオーディションで射止めた東。今後のミュージカル界を担う人物として注目される実力者ならではのミュージカルナンバーにポップスのカバー、そして自ら作詞したオリジナル曲など、全15曲を披露。アンコールの「陽ざしの中へ」(ミュージカル『ノートルダムの鐘』)ではすべての音と声がひとつにまとまり、温かく笑顔にあふれたコンサートは終演を迎えた。

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