新図書館、目標の土地すべての購入は困難か、四日市市議会の全員協議会で市が経過を説明
三重県四日市市は1月24日、市議会の全員協議会で、市が新図書館の新しい候補地として土地購入などを進めようとしている市役所北側の民有地について、現時点での経過を説明した。地権者との接触では、目標とするすべての土地を購入するのは難しく、一部購入、一部は借地で新図書館づくりを進める可能性があることを説明した模様だ。
出席した市議からは、新図書館の計画規模の見直しや、あらためて別の場所での建設の提案など、多くの意見や質問があったという。これに対し、市側は、現候補地で進めたいとする意思を示した模様だ。
全員協議会は非公開で行われ、報道関係者らは会議室での傍聴ができなかった。複数の関係者によると、市側は、候補地のある市役所北側の街区について、区画ごとに購入の見通しなどについて説明した模様だ。この時点では、目標の半分以上の土地について購入が難しい状況にあるようだったという。このため、市は、借地を含む形で計画を進める方向性も示したという。
市議からは、候補地のある街区について、個別に土地の所有者の意思を訪ねる質問や、土地の確保が難しいことを前提に、別の場所での建設や、新図書館の規模の縮小は考えられないのか、などの質問をしたという。市側は、これらの場所の変更や規模の縮小については考えていないとして、さらに調査を続けるなど、今の候補地での計画実現をめざす意思を示したという。