フェアトレードタウン認定 鎌倉市、国内で7番目
街ぐるみでフェアトレード(立場の弱い生産者の労働環境等に配慮された商品取引)を推進する「フェアトレードタウン」に鎌倉市が3月4日付で認定された。市民等による推進活動や、それを支援する市の取り組みなどが評価された。認定は国内7都市目。
鎌倉市内では、2023年5月に推進組織「鎌倉エシカルラボ」が設立され、フェアトレードの普及・啓発を図る市民活動が活発に行われてきた。昨年8月には、同団体と地元メーカーらがコラボし、途上国支援と鎌倉のPRを兼ねた商品「鎌倉焙煎珈琲フェアトレードかまくらブレンド」を発売。10月には、「一人の100歩より、100人の一歩が世界を変える」をキーワードに松尾崇市長が「鎌倉市フェアトレード宣言」を行った。
市では推進活動に補助金を出しており、今年度はフェアトレードをイメージした壁画制作や、放課後かまくらっ子と地域によるハロウィーン企画でのフェアトレードのチョコレート菓子配布など、5件で活用された。
「長く続けて、より良い未来に」
認定を受け、松尾市長やエシカルラボ共同代表の末吉里花さん、稲葉哲治さん、平野祥子さんは「ここからがスタート」とし、「いざ!フェアトレード‼」と呼びかける。「市民の皆さんのおかげ。長く活動を続け、より良い未来につなげていけたら」と稲葉さん。
タウン認定は、鎌倉、逗子など国内7都市、世界2200超にのぼる。