県なでしこブランド 小田原市から2件認定 特産品に着目し開発
女性が開発に貢献した優れた商品(モノ・サービス)を神奈川県が認定し、女性活躍を推進する「神奈川なでしこブランド」事業。新認定商品の認定式が2月1日に横浜市内で行われ、小田原市から鈴廣かまぼこ(株)(風祭)と江之浦果樹園maruesu(江之浦)の商品が選出された。
なでしこブランド認定は、13年度から女性活躍推進を目的に実施。今年度の応募件数は100件で、10件が認定された。
鈴廣かまぼこが認定を受けたのは「伊達巻スイーツ」で、手軽に食べ歩きができるスイーツをコンセプトにしたジェラートとスムージー、チュロスの3種。
新たな観光名物づくりの主役として伊達巻を選んだ理由について研究開発課の佐々木理乃さんと小川あやのさんは「自然な甘みがあり、スイーツと相性が良いと感じた」と話す。認定を受け2人は「お正月以外食べるイメージが少ない伊達巻に親しみを持っていただければ」と笑顔をみせた。
商品は鈴廣かまぼこの里(スムージーは石橋店、ジェラートは江の浦店、御殿場店を含む)で販売している。
江之浦果樹園maruesuは、搾汁後に廃棄される片浦レモンの果皮をアップサイクルした「片浦レモンハンドクリーム」が認定された。同果樹園を営む鈴木麻也さんがレモンの香りの良さに着目。近隣農家のレモンも活用し、1年かけて試作を重ね、レモン果皮油を配合した自然な香りと、しっとりとした使用感が特徴のハンドクリームを開発した。
鈴木さんは「地域とともに作り上げたものが認定されてうれしい」と話した。商品はオンラインショップのほか、田中屋土産店(箱根町)、ぱぁくえりあやまもと(小田原市)などで販売。