大寒なのに気温上昇!ツルツル路面は「足裏全体」を意識して 北海道の天気予報/2025年1月20日更新
きょう1月20日の北海道では、ツルツル路面によって、朝からヒヤリとした方も多かったのではないでしょうか。
なぜツルツルになったのか?そして今後は?
HBCウェザーセンターの児玉晃(こだま・あきら)気象予報士が、北海道のあす21日(火)からの天気とあわせてご紹介します。
児玉気象予報士が描いた、独特なイラストとともに…。
【この記事の内容】
・ポイント解説「ツルツル路面」
・あすの北海道の天気と気温
・あすからの北海道の週間天気予報
・あすの札幌の朝昼晩の天気
大寒なのに気温上昇!ツルツル路面
きょう20日は、二十四節気の大寒で一年で最も寒い時期ですが、全道的に気温が上がりました。1月としては2年ぶりに、道内で気温を観測している174地点のすべてでプラスの気温になりました。
真冬とは思えない異常な気温…大陸の寒気が弱くて、低気圧や高気圧が交互に通過する春のような気圧配置になっています。今後も高めの気温が続きます。
ツルツル路面について、覚えておきたい数字があります。
0度前後になったら注意!
0度前後の気温になると、路面の雪や氷がとけはじめ、表面にうっすら水の膜ができて、一番すべりやすくなるんです。
そして、きのう19日夜は札幌でも雨が降ったので、余計にツルツルになりました。
このツルツル路面の状態は、1月いっぱいは注意が必要です。
真冬ですが、1月いっぱい、強い寒気が流れ込まない予想です。
札幌の予想気温を見ると、今後一週間も日中はプラス、朝晩はマイナス。日中とけた雪が朝晩ツルツルに凍ります。
すべりにくい靴をはいて、歩幅は小さく足裏全体をつけて歩くようにしてください。
ツルツルになりやすい場所のイラストです。
横断歩道の白線、地下鉄や店の出入り口のタイル状のところ、駐車場など車が出入りする歩道の斜めになっているところなどは特に注意です。手袋をして、ポケットに手を入れて歩かないようにしてください。
また、気温が上がると、落雪事故の危険性も高まります。雪下ろしはなるべく業者に頼んで、自分で行うにしても必ず複数の人で作業しましょう。
1月21日の北海道の天気と気温
21日の天気と気温です。
広く晴れるでしょう。最低気温は20日朝より5度ほど低く、岩見沢や倶知安は10度前後も低くなります。最高気温は20日ほどではないものの、平年並みか高めで、広く0度前後、道南の江差や浦河は4度でしょう。
21日の時間ごとの天気。道央・道南からです。
朝から各地で晴れるでしょう。午後は道南で雲が広がり、午後9時以降は函館で雪が降り出します。朝晩を中心にブラックアイスバーンにも気を付けて下さい。
道北・空知です。
各地で青空が広がります。穏やかに晴れる分、朝は冷えて、富良野の最低気温は‐13度でしょう。日中もマイナスですが、日差しの力で道路の表面の雪がとけてツルツルになりそうです。
道東・オホーツク海側です。
太平洋側を中心に晴れるでしょう。オホーツク海側も天気の大きな崩れはありません。最高気温は平年並みか高めですが、20日よりは大幅に低くなるため、服装選びに気を付けて下さい。
1月21日からの北海道の週間天気予報
週間予報。日本海側とオホーツク海側からです。
水曜も割合穏やかです。金曜は雪が降り、土日もオホーツク海側は雪で降るでしょう。気温は高めです。積雪の多い地域では落雪やなだれに注意して下さい。
つづいて、太平洋側です。
道南方面は湿った雪が降りやすいでしょう。大雪になる可能性は低いですが、濡れた路面の凍結に今後も注意して下さい。道東も週末は雪が降ります。
1月21日の札幌の朝昼晩の天気
21日の札幌です!朝昼晩の天気をもんすけでお伝えします!
転倒事故や泥はねなどに注意が必要です。
日中はプラスの気温でとけた雪が、朝晩はツルツルに凍ります。急がず焦らず、時間にゆとりを持って行動しましょう。
雪の情報は、HBCのホームページの「もんすけ雪かき予報」でもご紹介しています。
文・イラスト: HBCウェザーセンター 気象予報士 児玉晃
HBCテレビ「今日ドキッ!」の番組内でも独特(?)なイラストを使って天気をお伝えしています。
HBCウェザーセンターのインスタグラムも開設!予報士のゆる~い日常も見られますよ。
連載「気象予報士コラム・お天気を味方に」
天気予報のほか、天気に合わせた服装の選び方のヒントなど、HBCウェザーセンターの気象予報士が暮らしに役立つ記事をお届けしています。
※20日午後5時時点の情報です。最新の気象情報は、HBCウェザーセンターのホームページなどでご確認ください。HBCは気象庁の認可を2001年に得て以来、民間気象会社の一つとして「HBCの独自予報」を発信しています。
編集:Sitakke編集部IKU