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発酵温浴nifu 使用済おがくずを肥料に 「森から食卓」へ循環

タウンニュース

使用済みのおがくず(上写真)を食べるニワトリ(下写真)=提供

中川中央の女性専用温浴サロン「発酵温浴nifu港北ニュータウン」(白鳥早苗代表)は、温浴サービスで使用したおがくずを川崎市で農業や採卵養鶏を行う「ぷらいどふぁーむ株式会社」に無償提供している。おがくずはニワトリの餌や畑の肥料として活用され、同社で採れた卵は東京都世田谷区のプリン店「ほほえみきっちん」でプリンの材料に使われている。

発酵温浴とは、ヒノキパウダーや米ぬかなどの有機物を発酵させ、ガスや電気を使わず、微生物が発生させる熱の力のみで、体を温める温浴方法。同サロンでは、奈良県吉野町の間伐材を原料としたヒノキのおがくずを使用している。白鳥代表は「お客様の身体を温め、癒すだけでなく、森林保全活動にもつながっている」と特長を語る。

地域結び、自然と共生

おがくずは1週間おきに入れ替え、廃棄される量は、月に約300kgにもなる。「何か再利用できる手段はないか」と考えていた白鳥代表のもとに、ぷらいどふぁーむからおがくずの提供依頼があった。微生物を多く含むおがくずは、農作物やニワトリの栄養分として需要があるという。これを快諾した白鳥代表は、使用済みのおがくずを全て、ぷらいどふぁーむへ提供している。

白鳥代表は「奈良の森林保全活動を起点に、都筑・川崎・世田谷へ地域を結び、『森から食卓へ』循環しながら、自然と共生する取り組みを続けていきたい」と話す。

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