ジョナサン・メジャース主演『Magazine Dreams』米予告編が公開 ─ 世界一のボディビルダーを目指す男、極限筋トレと心の闇
俳優ジョナサン・メジャースの主演映画『マガジン・ドリームズ(原題:Magazine Dreams)』の米国版予告編が公開された。
本作は当初、サーチライト・ピクチャーズによって2023年12月に米国公開予定だったが、2023年3月にメジャースが交際相手への暴行・ハラスメント容疑で逮捕されたことで計画を撤回。『アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方』の米国配給を担当したBriarcliff Entertainmentのもと、新たに2025年3月21日に米国公開されることが決定していた。
メジャースが演じるのは、一流ボディビルダーとして世界中で有名になり、いつか雑誌の表紙を飾りたいと願う、アマチュア・ボディビルダーのキリアン・マドックス。規則正しい生活を送り、ストイックに自分を追い詰めていくマドックスは、完璧主義のあまり破滅へと突き進む。世間に認められたい、人とつながりたい──肉体と精神が限界へ近づくなか、マドックスは医師の警告をも振り切って夢を追いかけるのだ。
公開された予告編では、メジャース演じる主人公マドックスの内面が全面的にフィーチャーされた。
「何か大きなことを成し遂げなければ、自分が死んだときに誰も覚えていてくれない」「いつかミスター・オリンピアになりたい、そのためにずっとトレーニングしてきた」「全力を出さなければ絶対に成功しない」「世界一のボディビルダーになるために、自分のエネルギーと集中力をすべて費やす。それがチャンピオンになる者と、そうなれない者を分けるんだ」
マドックスの言葉は自らを奮い立たせ、より過酷なトレーニングへと突き動かすが、それでも肉体と精神は必ずしも一致しない。本当に成功できるかは誰にもわからない、ひとりの人間として愛されたいという孤独や不安のなか、マドックスはステロイドにも手を出し、自分の健康さえ犠牲にしていくようだ。
一年以上にわたる肉体改造を経たメジャースによる渾身の演技の数々が、短い予告編でも心に残る。「目を閉じて、夢を見るんだ。雑誌の表紙に自分の写真が載るところを。俺の名前を世界が知る日のことを」。
監督・脚本は『HOT SUMMER NIGHTS/ホット・サマー・ナイツ』(2018)のイライジャ・バイナム。2023年2月のサンダンス映画祭では高い評価を受け、特別審査員賞(クリエイティブ・ビジョン部門)を受賞。米Rotten Tomatoesでは82%フレッシュを獲得した。
共演はヘイリー・ベネット、テイラー・ペイジ、そして4度のミスター・ユニバースに輝くボディビル界のレジェンド、マイク・オハーンら。プロデューサーは『ナイトクローラー』(2014)ぶりにオーテンバーグ氏との再タッグとなったダン・ギルロイが名を連ね、メジャースは製作総指揮も兼任している。
なお、メジャースは交際相手への暴行容疑で2023年3月に逮捕されたのち、裁判で有罪判決を受け、更生プログラムへの参加が命じられた。2024年11月には、被害者が暴行・傷害・名誉毀損の訴えをすべて取り下げている。
映画『Magazine Dreams(原題)』は2025年3月21日に米国公開予定。日本公開は未定。