「ガンバレ!小笠原」 藤沢初大リーガー誕生に地元歓喜
プロ野球、中日ドラゴンズで活躍した善行出身の小笠原慎之介投手(27)が先月末、米大リーグのワシントン・ナショナルズへの移籍を発表した。藤沢初大リーガー誕生の報せに、地元は歓喜に沸いている。
大きな体が同じ団地に住む善行野球スポーツ少年団(善スポ)関係者の目に留まり、小学1年から競技人生をスタートした小笠原投手。現在、善スポで低学年の指導にあたる父の仁さん(55)は「大人しい子だったけれど、野球は楽しそうに取り組んでいた」と回想。「真夜中に『決まったよ』と息子から大リーグ行きの連絡があった。私も『良かったね』と返した」と満面の笑みを浮かべ、「小さい時からの夢をつかんだ。大柄な相手にも負けないでほしい」とエールを送った。
中学硬式野球チーム「湘南ボーイズ」で監督を務めた田代栄次さん(47)は「3年生の時、全日本中学野球選手権大会ジャイアンツカップで優勝したことが印象に残っている。センスもさることながら、彼は『うまくなりたい』という向上心が強かった」と振り返る。「大リーグは厳しい世界。現状に満足せず、さらなる高みを目指し、大谷やイチロー、松井に続くような長く活躍できる選手になってほしい」と期待を込めた。
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小笠原投手は、東海大相模高3年で夏の甲子園優勝に貢献した。2015年、ドラフト1位で中日に入団。ポスティングシステムを利用し、ナショナルズへ移籍。オーバースローから放つ最速153Kmの直球やチェンジアップを中心とした変化球で打者を翻弄する。
開幕戦は3月28日(金)。