デジタル時代の家計管理術で物価高を乗り切れる? 四日市で消費者講座
三重県の四日市市総合会館で9月4日、市の消費者講座「値上げラッシュ!今を乗り切る家計管理術」が開かれた。デジタル時代のキャッシュレス決済やポイ活などを上手に採り入れて、少しでもお得な生活をと、ファイナンシャルプランナーが様々なサービスを紹介した。
講師は、三重県金融広報委員会の金融広報アドバイザーを務める樋口裕倫さん(36)。「若い時は月10万円の大節約生活を経験したこともある」と自己紹介し、そのころから家計をあれこれと考える癖ができ、今の仕事に結びついたのだという。
樋口さんは、「今は銀行の支店も少なくなり、通帳も有料化される時代。キャッシュレスの流れは確実に進んでいる。金利もまだ低く、投資など試算運用の知識も学んで、楽しくお金と付き合うことが大切」と話した。
盗難や紛失の心配がなく、支払いが楽でポイントももらえるキャッシュレス決済は、賢く使えば頼もしい味方で、ポイント還元率もカード会社が競って有利なものが出ているなど、最近の状況を説明した。
最近は、スマホで家計簿をつけられるアプリもあり、銀行やクレジットカードなどの情報とひもづければ、日々の支払いなどを自動的に記録して、例えば月ごとに収支をグラフで表示し、使い過ぎなども注意してくれるという。
樋口さんは、「キャッシュレスの還元率や安全性を上手に生かし、家計を支える」ことや、使い方によっては格安スマホも選択し、保険の受け取り金額の非課税分を考えるなど、「通信や光熱費、保険料を見直す」こと、「家計簿アプリなどで自分の資産などを見える化する」などをまとめとして挙げ、できることから活用してほしいと話した。