野田市「SDGsエコ作戦」ミッション6 「条件付特定外来生物」アメリカザリガニ捕獲大作戦
水辺の生態系や農業などに悪影響を与える外来種、アメリカザリガニの「捕獲大作戦」が、5月24日に野田市で行われました。
捕獲・飼育はOK 野外への放出禁止
野田市は昨年10月、豊かな自然を皆で一緒に守っていこうと「SDGsエコ作戦」を開始。
毎月の活動を「ミッション」と呼び、外来種の駆除や希少種の保全などに取り組んでいます。
ミッション6「アメリカザリガニ捕獲大作戦」は、コウノトリの飼育施設「こうのとりの里」がある江川地区で行われ、家族連れなど約40人が参加しました。
アメリカザリガニは100年ほど前に北米から日本に持ち込まれ、全国に広がりました。
雑食性で繁殖力が強いことから、生態系への影響や農業に被害を及ぼす懸念があるため、2023年6月には「条件付特定外来生物」に指定されました。
捕獲して飼育することは認められていますが、野外に放したり、許可なく売買したりするのは違法です。
46匹釣り上げ駆除 命の重さ学ぶ子も
ザリガニ釣り大会は、市内「三ツ堀里山自然園」で2006年から毎年開かれてきました。
60リットルのポリバケツ2杯分も釣れた年があったそうです。
6年ぶりとなる今回も同園で実施予定でしたが、数が少ないなどの理由で、会場が変更されました。
釣りざおや餌のスルメイカは市が用意しました。
この日は曇り空で池の水温が上がらず、食いつきはいまひとつ。
それでもザリガニがいそうなポイントを探したり、餌の付け方を工夫したりして、45分ほどで46匹の捕獲に成功しました。
今回のミッションは、子どもたちが生き物の命について考える機会にもなったようです。
友達と参加した立和田誠さん(野田市立福田第二小学校6年)は「外来種にも命はあるのだから、専用の池を造って逃げ出せないようにするとか、殺さないで済む方法はないのかな」と話していました。
(取材・執筆/秀)
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