日焼け用ベッド中毒を自称する18歳女性「焦げたトースト」と呼ばれても「やめられない」(英)
タバコ、薬物、酒、ギャンブルなどに依存する人がいる中、18歳の女性が「日焼け用ベッド中毒」を自称している。はまったのは2年前で、数か月前から皮膚に異常なシミができ始めたものの、日焼け用ベッドの使用をやめることができずにいる。英ニュースメディア『The Mirror』などが伝えた。
【写真】「いつかはやめたいと思いつつ、日焼け用ベッドに行かない自分が想像できない」と語った女性
英ダラム州シーハム在住の学生、メーガン・ブレインさん(Megan Blain、18)は2年前、塗るだけで肌を小麦色に変えるフェイク・タンをやめ、皮膚を人工的に日焼けさせる日焼け用ベッドを毎日30分間使用するようになった。
「確実に日焼けするように、日焼け用ベッドを使う前には必ずタンニング注射を打つの。でも自分の肌が十分日焼けしていると満足したことは一度もないわ」と語るメーガンさん。ただ、メーガンさんの姿を見た人は「まるで焦げてしまったよう」などと驚く人もいるそうで、「自分は完全に日焼け中毒よ。それで日焼け用ベッドを使用する時間を減らそうと努力しているし、皮膚に異常な斑点ができていることにも気づいている。でも皮膚がんの恐怖に晒されてもなお、この習慣をやめることができないの」と胸のうちを明かし、このように続けた。
「最初の頃は、日焼け用ベッドについてほとんど知識がなくて。1年目はベビーオイルを塗って約30分間横になっていた。それだけでとても自信が持てたのよ。同時にタンニング注射も使い始めたけど、気分が悪くなったり眠くなったりしていたわ。」
「私は自分が日焼けした姿が本当に好きなの。明るい色の服が映える肌のトーンが気に入っているし、日焼け用ベッドの効果が表れるようになると『なんてカッコいい』と感じるようになり、ますますのめり込むようになった。でもそのうち、日焼け用ベッドとタンニング注射中毒になり、食事ができなくなってしまったの。」
そんなこともありメーガンさんは現在、日焼け用ベッドの使用を週4回に減らしているものの、どこに行っても注目を集めてしまうという。また、人に「あなたの皮膚はとても黒いわね」と言われても、常に「私はちっとも黒くない」と感じてしまうそうで、「いつかはやめたいと思いつつ、日焼け用ベッドに行かない自分が想像できない」と述べた。
さらにメーガンさんは数か月前、肌に大きさが変わる異常なシミができていることに気づき、これまで5回ほど医師の診察を受けようとしたが、病院の前まで来ると身体が固まってしまい、中に入ることができなかった。
皮膚のシミは皮膚がんの一種のメラノーマ(悪性黒色腫)である可能性が高いものの、メーガンさんは「それが本当にメラノーマで命を脅かす危険があるとしても、日焼け用ベッドはやめられない」と語り、次のように続けた。
「もし2年前に戻れるなら、日焼け用ベッドを使用していないと思う。なぜなら一度中毒になってしまうとどんなに肌を焼いても十分黒いと思えなくなり、日焼け用ベッドを使わなければ…という強迫観念にとらわれるようになるのよ。だから、特に若い人には日焼けサロンを勧めない。だって私のように気づかないうちに中毒になってしまうかもしれないから。」
そんなメーガンさんのSNSには、「まるで焦げたトースト」「汚い2ペンス硬貨」「オーブンのトレーからこぼれ落ち、忘れられたチップス」「日焼け用ベッドで火葬されてしまったの?」といったヘイターからのコメントが届いており、本人は「やはり周りが言うことは気になる」と語る。一方、「あなたは日焼けしていてもしていなくても、ゴージャスよ」「あなたが日焼け用ベッドをやめたいならサポートするわ」「ヘイターたちの言うことは気にしないことよ」といった励ましの言葉や、「気になる症状があるなら今すぐ医師の診察を受けるべき」とアドバイスをする人もいるようだ。
ちなみに過去には、43歳の女性が14歳から日焼け用ベッドを使用し、メラノーマを発症して左耳を失った。その後、がんが臓器に転移していることも判明し「日焼け用ベッドの使用は今すぐ禁止するべき」と訴えていた。
画像は『The Sun 「TAN FAN I’m so addicted to sunbeds trolls call me a ‘dirty 2p piece’― I‘ve got a dodgy ‘mole’ but I’m scared to see a doctor」(Credit: Kennedy News)』より
(TechinsightJapan編集部 A.C.)