小物もバッグも洋服も! 春いちばんに作りたいときめきのアイテム大集合!
少しずつ、季節が春へと向かうころ、むくむくと手作り心も動き出します。
こんなアイテムあったらいいな、そんな心弾む作品作りで新しいシーズンをスタートさせましょう。
春いちばんに作りたい ときめきアイテム
小さなくまのぷっくり刺しゅう
「スタンプワーク」と呼ばれる立体的な刺しゅうで作る、小さな小さなくまのチャームを紹介します。
入園・入学のお子さんはもちろん、大人も持ちたい繊細な作品です。
丁寧に針を動かして、思わずなでたくなるぷっくりしたくまを作りましょう。
立体感が目を引くくまの刺しゅうを、ストラップつきのチャームとブローチに仕立てました。
にっこり笑顔の下には、リボン刺しゅうでスカーフやちょうネクタイをつけておめかし。
バッグやブラウスにつけて、いつも連れて歩きたくなりそうです。
横幅1.8㎝ほどの小さなピンブローチ。
オフホワイトやピンクの糸で刺しゅうしました。刺しゅう布を裏面に折って貼り、大人にもぴったりのさりげないアクセサリーに。
洋服にもバッグにもつけやすく、目が合うたびに心和む、とびきりの愛らしさです。
裏面にマグネットをつけて、大切なメッセージやカードを飾りましょう。
ポップな水玉模様の刺しゅう布で、くまさんも楽しそう(参考作品)。
ヘアゴムをつければ、自慢のヘアアクセサリーに。
ガラスビーズでキラキラ光るネックレスをした、おしゃれくまさんです(参考作品)。
赤いスカーフをなびかせた、クリーム色のくま。
基本作品のストラップ部分を短いループにして、ナスカンをつけました。
ポーチなどのファスナーの引き手につけやすくなります(参考作品)。
佐藤ちひろ(さとう・ちひろ)
刺しゅう・小箱作家。1993年デンマークのスカルス手工芸学校に留学し、帰国後アトリエ教室を開設。刺しゅうやデンマークの小箱「エスカ」を教え、書籍や個展で作品を発表する。
3WAYジレとパンツのセットアップ
3パターンの着こなしが楽しめるジレと、
工夫が詰まったタックパンツ。
美しいシルエットと縫いやすさにこだわりました。
着こなしその1
首周りの立ち上がりや肩のタックが美しい表情を作り、着映え間違いなしのセットアップ。年齢を問わないデザインで、体形をきれいに見せてくれます。
着こなしその2
ジレを共布のサッシュベルト(飾り帯)でアレンジ。ベルトは後ろ身ごろの内側を通し、わきから出して前で結びます。
着こなしその3
ジレをサイドのボタンで留め、カシュクール風に。エレガントかつリラックスした雰囲気です。
パンツはタックを左右からたたむので広がらず、ゆったりしたシルエットなのに細見え効果大。
think pattern(しんく・ぱたーん)
パターン事務所が2021年に立ち上げた、ハンドメイド用型紙製作チーム。アパレルメーカーからのオーダーに応える中で培ったパターン技術とトレンド感覚を生かしたデザインが、ソーイングファンの間で評判となる。
組んで作る! 帆布のバッグ
帯状に裁った9本の帆布を格子に組むことで、美しく端正な表情のバッグが出来ました。
初めて帆布を扱う方でも、気軽に作れる工夫が詰まっています。
バッグの本体は、5㎝幅の帯状にした帆布9本を、たてよこ交互に組むように重ねて作ります。
凜とした青の帆布にはピンク、シックな赤の帆布にはブルーと、裏布には対比が印象的な色を選びました。
内側にはポケットが2つ。バッグの中には財布やスマホもすっぽり入り、ふだんのお買い物にちょうどいいサイズです。
黄色の帆布6本に、ベージュの帆布3本で、春らしい格子柄に。
定番の生成りだけでなく、様々な色が市販されるようになった帆布。
好みの色の組み合わせが幾通りにも楽しめます。
皿海佐多子 (さらがい・さたこ)
バッグ作家。広島県出身。多摩美術大学染織デザイン専攻卒業。織物の経験から生まれる布へのこだわりと丁寧な手仕事を大切に、機能的で色合わせが印象に残るバッグを製作。個展活動を中心に書籍や雑誌、テレビなどで作品の提案、発表をしている。
春風をまとう ドレスエプロン
春らしいきれいな色合いと、カシュクール風の胸当てがおしゃれなドレスエプロンです。
サッと着られて様になるエプロンがあれば、いつもの家事がもっと楽しくなりそう。
レモンイエローのリネン地のふんわりとした風合いが、春にぴったりの1着です。
胸当てはカシュクール風のゆったりとしたシルエットで、着る人の体形を選ばないデザイン。
首回りはホルターネックになっているので、調理中にひもがずり落ちる心配もありません。
好みで胸当ての丈をかえることもできます。
ネック部分の布を二つ折りにすると、首回りもすっきりと着こなせます。
作品Aと同じ作り方で、こちらは綿麻地で作りました。
張りのある生地なので、胸周りのドレープが美しい1着に。
ポケットは好みで左右につけても、片側につけても。
スカート部分はすっきりとタイトにまとまります。
園田瑞枝(そのだ・みずえ)
ソーイング作家。出産後の子ども服作りを機に洋裁を始め、2009年より活動を開始。デザインから縫製まで自ら手がけたリネン中心の大人服を、店舗や受注販売会などで販売している。
小さなくまのぷっくり刺しゅう
撮影/ローラン麻奈
3WAYジレとパンツのセットアップ
撮影/ローラン麻奈 モデル/エモン美由貴
組んで作る! 帆布のバッグ
撮影/白井由香里
春風をまとう ドレスエプロン
撮影/中野博安 モデル/エモン久瑠美
ヘッダー画像
イラスト/宮下 和