ディズニー映画、今年唯一の興収50億ドル突破 ─ コロナ禍以降初めて
2024年、ウォルト・ディズニー・カンパニーの映画興行収入が年間累計で50億ドルを突破したことがわかった。
米によれば、ディズニーによる年間北米興収は20億5,400万ドル、年間海外興収は30億600万ドル。報道時点での累計額はおよそ50億6,000万ドル(推定)となる。
2024年、ハリウッドの大手スタジオで50億ドルの大台を超えたのはディズニーの一社のみ。コロナ禍以来、映画スタジオの年間興収成績が50億ドルを超えるのはこれが初めてとなる(前回は2019年)。なお、ディズニーにとっては2010年以来14年ぶり6度目の快挙となった。
現在のディズニーは、自社の映画部門として、ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ(実写部門)とウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオズのほか、ピクサー、マーベル・スタジオ、ルーカスフィルム、20世紀スタジオ、サーチライト・ピクチャーズを保有。このたび発表された数字は、これら全社・全部門で製作・配給された作品の全世界興行収入を累計したものとなる。
今年、ディズニーは『インサイド・ヘッド2』が世界興収16億9,876万ドルを記録し、年間ランキングのNo.1に輝いたほか、アニメーション映画としての歴代新記録を樹立。また、『&ウルヴァリン』はR指定にもかかわらず世界興収13億3,807万ドルもの大ヒットとなり、『モアナと伝説の海2』も世界興収8億ドル突破間近だから、これら3本を合計すれば40億ドルにも迫る金額だ。そのほか、20世紀スタジオ作品の『猿の惑星/キングダム』と『エイリアン:ロムルス』も健闘した。
ひとつだけ留意しておきたいのは、ハリウッドの映画スタジオが前回50億ドル超えを達成した2019年の時点で、ディズニーは20世紀スタジオ(旧20世紀フォックス)とサーチライト・ピクチャーズ(旧フォックス・サーチライト・ピクチャーズ)の買収を完了していなかったことだ。今年、両スタジオから世界興収10億ドル超えの作品は出ていないものの、この間にディズニーがスタジオとしての力を増強していたこともまた事実である。
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